渡良瀬遊水池にてJBCFタイムトライアルチャンピオンシップ走ってきました。
正式名:第6回 JBCF タイムトライアルチャンピオンシップ
リザルト:E3 9位/118人(7.6%) 07:27.247 TOP+00:27(S)
Ave:42.66km/h 公式リザルト
日程:2016年9月11日
天候:くもり
コース:渡良瀬遊水地内谷中湖北ブロック
距離:5.3km
↓コースはこちら。
完全フラットな反時計回りの5.3km周回コース。渡良瀬遊水池ってハート型してるんだね。女子力高すぎるわ。
1.レース前の準備
今回のテーマはどうすればノーマルバイクをTTバイクに近づけることができるか。
まず最も重要なのはポジションである。タイムトライアルにおいて前傾を深くして空力の良いポジションを取ることは大前提となる。
榛名山TTでDHバーを使った際に、肘パッドの高さでポジションが決まることはわかっていた。このため肘パッドの位置をどうしたら下げられるかが検討事項であった。
今回はハンドルを極限まで下げるためにDIXNAのアジャスタブルステム(¥3,000)を使ってみた。
使う前には剛性面でどうかな、と思ってたけどギアが噛み合う方式なので縦方向の剛性はまったく不安なし。実際に全日本女子TTでも使われていたみたいなので製品的にはある程度信頼できるだろう。
ということで肘パッド高さ問題はひとまずクリア。
次にUCIの規定に引っかからないための対策。
現行の規定を読み込むと、
①サドル先端からBB芯までの距離を5cm以上取ること
②DHバーの先端からBB芯までの距離を75cm以内とすること
の2つがポジションを作る上での大きな制約及びカギとなる。この①②はいずれか片方が身体的理由から緩和でき、
①緩和の場合は、サドル先端を最大でBB芯まで出せる。
②緩和の場合は、DHバー先端をBB芯から最大で80cmまで出せる。
の2択になる。
この2つだと、より呼吸しやすくエアロフォームを取りやすい後者の緩和を選ぶ方が有利だろう、ということで、①は現行規定を満たすように先端の短いISM ADAMOのサドルをヤフオクで購入する。(¥3,000、この価格は偽物w?短ければなんでもいいということで)
この2股のサドル、形はキワモノだけど使ってみると結構乗りやすかった。モデルによってはロードでも使えそうで好印象。今回のはPL1.1 (旧名Prologue)というモデルだったけど、ややパッドが厚いので薄めのPL1.0あたりが良さそう。
最後の締めにディスクホイールをG店の山﨑さんに借りる。機材的にはこれで完成!これ以上やるならフロントバトンかTTフレーム購入位しかないだろう。
次に人間のエアロ化について考える。自転車競技において受ける空気抵抗の80%は人間である。それだけ人間の空気抵抗の削減は重要となる。今回実施したのは以下。
①ノーマルジャージ→スキンスーツ(スペアジャージとして既に購入済み)
②ノーマルヘルメット→エアロヘルメット
③手持ちのシューズカバーをつける
特に②については気になっていたKaskのInfinityが安く出ていたので買ってみた。ベンチレーターを開閉できる仕組みが面白い。
下記は2015年にドイツにて行われた第三者による空力テストの結果。時速50kmでライダーの人形が受ける空気抵抗を表している。
今使っているMojitoと比べると7Wの削減になる。FTPが1年でどれくらい伸びるか考えれば馬鹿にできない。TTヘルメットより抵抗が少ないというのはすごいな。
レース数の少ないTTだけじゃなくロードでも使えそうなのでいいかなと思い買ってみた。人間のエアロ化については以上です。
練習としては、家で固定ローラー7分走を繰り返して時間感覚を掴む。実走では涸沼付近でポジション出ししながら実走テストを数回行った。この結果、4分間は高ケイデンスで走り、ラスト3分は限界まで重いギアを踏みまくる、という走り方が合ってそうというのが分かった。
2.レースを振り返る
風が南東から吹いていたので、スタート直後とラスト1/3は追い風。対岸側は向かい風であった。ペース配分としては対岸で風の影響から必ずスピードが落ちるので、そこで焦って追い込みすぎないようにすることを意識する。
スタート後から47kmまで加速してDHバーに持ち替えてしばらく巡行。1分後くらいから風の影響で速度がじわじわ下がりはじめる。46km→45km→44kmって感じで2km通過したあたりで42kmを割り込む位になる。逆風だけどここは我慢して42km前後で巡行。心拍計を見つつここで無理し過ぎないように注意する。(心拍158)
90度の左コーナーは鴨川のトラウマがあるのでかなり大事に回る。35km位まで落ちたのでダンシングで再加速したけど、ここは反省点だった。40km維持でも十分曲がれるコーナーで、こうしたペースの上げ下げは無駄であった。
その後橋を渡ったあたりからはギアを重くして全力で踏んでいく。(心拍162なのをちらっと確認)ラスト1.5kmは45km以上を保って限界付近で巡行。最後の500mは下ハンを持って、もがいて出しきってゴール。
3.反省
タイム的にはもう少し走れるかなとも思ったけど、自分の力を考えると妥当といえば妥当な結果。でも表彰台まで4秒差とそう遠くなかったことを考えると、終わってみれば悔しいな。。
反省点としては
・疲れてきた時についついお尻が前に出てきてしまい窮屈なペダリングになってしまった
・対岸でもう少し頑張って43km位で粘れれば
・コーナー処理で減速しすぎない
・ラストは下ハンでもがくよりDHバーで踏んだほうが速かった気がする
というあたり。
ただ、それでも10秒以上縮む気はしないか。あとは機材なのかなぁ。。でももう一回位ノーマルでやってみたいんだよな。
それにしてもタイムトライアルは面白い!非日常的なスピード感と、自分との戦いに集中していく感じはとても好きです。
さて、次はいわきクリテリウム。残されたレース数は多くない。ここは是非とも昇格したいところ。気合い入れていきます。
恒例の。
レース後は小山駅の近くにあるステーキハウス武蔵野へ。
反省会の名の元に肉を摂取。美味でした。(ステーキは高くて食えなかったけど。。)
↓TTをノーマルで押し通すなら絶対におすすめ
↓今回のはPL1.1だけどこちらのが汎用性が高そうなPL1.0
↓ノーマルヘルメットでは空力は最上級でしょう
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