昨日に引き続きヒルクライム本編です
やはり、榛名山ヒルクライムはすごかった。。
■リザルト
65位/1,363人(4.7%) 一般男子30~39才 公式リザルト
46:37 TOP+05:59(S) Ave:18.9km/h ※
37位/274人(13.5%) COPPA DI HARUNA 男子 公式リザルト
56:28 (TT+ヒルクライム)
日程:2016年5月22日
開催コース:榛名湖コース
距離:14.7km 標高差909m 平均斜度6.2%
天候:晴れ
コースは以下。
※ちなみに公式距離16.1kmはゴール前後のパレードランを含む距離で、実際の測定区間は14.7kmぽい。しかしリザルト上の速度は16.1kmをゴールタイムで割り戻しているため、平均速度が実際より盛られた状態になっている模様。このため上記のAveは自分で修正した。
2.レースを振り返る
イベント全体の雰囲気が伝わるように、当日の朝からだらだらと書いていきます。
朝は4時起き。寝起き直後に大盛りパスタを食す。駐車場着5時。固定ローラーでL4を1本アップして、6時前に会場入り。
天候はやはり安定の快晴。このレース一度も雨がないとか。
早朝にも関わらず、坂バカ達7,000人が榛名中学校に押し寄せる。本気の人からビギナー、コスプレ参加者など色んな人がいて見ているだけでも楽しい。
山頂へ向けて荷物を預けてから校庭に出る。とにかく人、人、人。全校集会ってレベルじゃねーぞ。
これだけ自転車が並ぶと壮観です。今日も相棒、VXRSと行く。
並んでいると目の前にシャアがいた。3倍速いとなると、これは夢の13分台あるな。ちなみに彼の自転車が真っ赤だったことは言うまでもない。
レース開始
ここから先は写真を撮れないので文字だけで。
申告タイムを45分とした結果、エキスパートと一般の最速グループ(第2グループ)の後の第3グループでのスタートとなった。同じグループにたまたまO2パークの方がいたので地元トークをしながらリラックスして待つ。
朝7時ちょい過ぎにスタート。しばらくはパレード走行なのでまったりとした走りだし。観客の方々に見送られ手を振りながらの和やかなスタートに胸が高まる。
しかし計測開始地点を越えるとまったりモードもそれまで。一気にペースが上がり、先頭集団はものすごいスピードで駆け上がっていく。
頑張ればある程度まではついて行けそうだけど、今回は見送ることに。何よりも、今回はレースを楽しむつもりなので、自分のペースで走ることにする。あの速さではオールアウトすることも確実ですし。
序盤は比較的勾配が緩く、速度が乗りやすいので集団走行が有利な区間だ。脚がある人や集団を発見する度にせこく便乗して90%程度の強度を維持しながらペースを刻んでいく。
ある程度走ると速い人はいなくなるので、前からこぼれてきた小集団から小集団へと飛び乗りながら走る。
数キロ走った所で浦安方面のネズミのコスプレをした人を発見する。本家にも劣らぬ軽快な動きでダンシングで激坂を登っている。追い越しざまに「頑張って!」と声をかけると、苦しそうながらも裏声で「ありがとう!」と返ってきた。
その後も参加者に声を掛けられる度に後ろの方から裏声の「ありがとう」のが聞こえてくる。そこに彼のプロフェッショナルを見た気がした。個人的に彼を今大会のMVPとしたい。
次は馬のコスプレ?をしたミニベロに乗った人を発見。最初は何かわからなかったが、ミニベロになんか色々ついててワロスwとにかく何なのかはよくわからないけどハイクオリティだった。
しばらく進むと今度は自転車乗りならみんな知っているヒルクライム界のお姉さん、日向涼子さんを発見。綺麗な姿に思わず後ろについてクンカクンカしようとするも、5秒くらいで何しにここに来たんや、と冷静さを取り戻し再出発。しばしの癒やしを得た。
そんなこんなで走っているといつの間にか初心者コースのゴールを通過。ここまでは概ね予定通りで抑えめに入ることができた。周りの人は同じかちょい遅いくらいのペースの人が増えていきて走りやすくなる。このあたりから少しずつ負荷を上げながら走ることにする。
今度は榛名神社の手前あたりで前方に見覚えのある赤い水玉のジャージを発見。苦しそうにダンシングしているが、近寄って見るとNHKのチャリダージャージだ。黒い自転車ということはプロデューサーさんかな?と思い、追い越しざまに顔を見たら猪野さんだった!
生猪野さんに嬉しくて思わず「頑張りましょう!」と声をかけると、「ありがとう!」の爽やかリアクション。表情はテレビで見るいつもの苦しそうな表情そのもので、律儀にリアクションしてくれるところにいい人感が出ていた。しかしこの時点でこの表情だと、この先大丈夫だろうか?
と、人の心配をしている場合ではなかった。
苦しむ猪野さんをパスしつつ、いよいよ神社の鳥居を超えて激坂区間に突入する。その先に待ち構えているのは勾配14%超えの激坂だ。
とりあえず残っているドリンクを飲めるだけ飲んで、残りの大半を側溝に捨てる。軽量化大事。去年のあの苦しさが脳裏によぎる。回らないペダルに視界が狭まったあの記憶。。
しかし今年の私はひと味違うぞ!私には28tがある。(←あくまで道具頼り)
必殺インナーローアタック!
はい、時速10km。必死です。
しかしこの区間はそう長く続かないことを私は知っている。シッティングで体重をかけつつオールアウトしない強度で着実に踏んでいき、なんとかクリア。みんな蛇行しすぎてあぶねえわw
激坂を超えると九十九折区間に突入。依然として10%前後の急坂区間が続く。だんだん脚が重くなってきた。あまりの進まなさに、実はタイヤパンクしてるんじゃね?とタイヤを疑うこと数回。脚が疲弊してきて思うように踏めない。
ここが正念場、と無心にカーブの番号を数える。34番までいけば終わりだ。先を考えずひとつひとつクリアしていく。ここからが本当に苦しかった。とにかく辛い。我慢して上限ギリギリのペースを維持する。
残り500mくらいで名所(?)男根岩が見えた!もう終わりは近いぞ。この辺りからペースを上げて、じわじわとオールアウトまで持っていく。最後は残る力を振り絞ってロングスプリントしてゴール!
計測終了地点の頂上からはパレードランなので、周りの人と健闘を讃え合いながらゴールゲートを通過した。その後時計を見たら46分台と30秒ほど!去年が51分後半だったので5分も更新できたのであった。
山頂にて
ゴール後にO2の方と合流して写真を撮ってもらう。また目閉じてる。。というか後ろの人が耳みたいに見えるねこれ。彼も昨年より良いタイムで登れたみたいで良かったな。
ちなみに馬の人の自転車がたまたま脇にあったのでうp。なんか色々ついてるでしょ。これでそこそこ速いんだからすごいよな。
昨年同様に、無料配布のトマトやキュウリ、ドーナツに甘酒がふるまわれていた。戦利品その1。ゼッケンに1000円分の金券がついていたので、使いきったった。これは消費カロリー超えたな。果物入りのハーブティーがすごい美味しかった。
下山待ちの人たち。時間が経つごとにどんどん増えていく。やがてウォーリーを探せ状態に。
その後しばらく待って、リタイア者を乗せた回収車が通過した後に集団下山開始となった。
記録証は山の下の榛名体育館で発行される。運営は極めてスムーズで、動線がすべて一方通行状に組まれているので7,000人超の参加者を見事に捌いていて感心する。
記録証の裏に当たりが書いてあると景品が貰えるシステム。今年も残念ながら当たらず。
3.反省と考察
タイム的には初参加の去年が51:48で今年が46:37でした。5分11秒縮まった!
前回のAveが17.02km/hに対して今回は18.9km/h。
これと似たような勾配の地元の諏訪で比較してみると、
諏訪:5.4km⊿6.3%で17:33(自己ベスト)だと18.5km/h
榛名:14.7km⊿6.2%で同じペースだと47分46秒かかる計算。
なのでやや勾配が緩いとは言え、諏訪ベスト以上のペースで3倍弱の距離を登ったと思えば、自分としてはかなり健闘したと思います。
ガチで記録狙うならアスリートか最初のグループ(2,000番代)に入らないと厳しいかな。榛名神社までは集団走行が有利に働くので、行けるとこまでは先頭集団に付いて行く走法が最もタイムが縮まると思う。
でも今回は何より楽しんで走れたのでとても良かった。
そして改めて思ったのは榛名山ヒルクライムは運営力がすごいということ。
昨日のTTもそうだけど、参加者を楽しませる工夫がたくさん仕掛けられているし、7,000人という最大規模の大会でトラブルもなく極めてスムーズな運営ができている。
色んなレースに出たけど、ここまでの「おもてなし力」を持ったレースは他になかった。
また、レース中や下山の時に通り沿いの民家の方々が見送りしてくれるんだけど、みんなやらされている感じじゃなくて素でこのお祭りに参加することを楽しんでいる感じがする。
町を巻き込んでレースができるってすごいな、と。
自分たちの住む場所でもこういうレースができたらなあと羨ましくなりました。
と、いうわけでまた来年きますよ。さらばハルヒル。
あ、恒例のやつね。
今回は高崎市内のとんかつ屋、秀膳のヒレカツ定食を。
豚肉が上質で旨味あふれますわ~。こんなんやってるから体重減らず63kgキープしてんだよな。でも今は食べないと夏まで体が保たないから仕方ないのです。
さて、次は奥久慈50kが今週末に。。これが5月の超過密スケジュールの真のラスボスです。
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