今更ながらメテオハイブリッドに関するインプレ記事を書こうと思う。買ったのは1年前であり、実はこの記事も半年以上前に書いてはあったのだが、投稿するタイミングを失っていた。ちょっとボリュームがあるので前・後編の2回に分けることにする。

前編はなぜこのフレームを選んだか、どういう特徴のフレームか、どういう構成で組むかといったあたりをメインにして、後編は純粋にインプレ記事という構成で書いていこう。

まず根本的な購入理由としては実業団レースに挑むにあたり値段の張るカーボンフレームではリスクが高いと感じたためである。びびりながらレースをするのは精神衛生上よろしくないと思ったので。

それでは以下詳細をどうぞ。

1.フレームの設計思想に触れる

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まずはこの自転車の設計思想について触れてみよう。

乗り心地に関して影響の大きいフロントフォークとシートステーにはカーボンを使い、それ以外の剛性が求められる前三角やチェーンステーにはローコストで剛性の高いアルミを採用しており、その名の通りハイブリッド構造となっている。一時期流行ったアルカーボンの生き残り?カーボンの扱いが得意なGDRならではの構造だ。

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フロントフォークは、この価格帯にしてハイエンドのメテオと共通のものが使われているのでコストパフォーマンスは高い。シートステーは結構細め。

特徴的なのはBB下がりを70mmと大きくしていること。チューブ間の距離を長くとることでGDRの特徴である“しなり”を確保、ついでに全体の重心が下がってレーシーなジオメトリになっている。

また、ヘッドチューブが太いテーパード形状となっており剛性と安定感を持たせる狙いがあるようだ。

素材としては比較的柔らかい6061系アルミを使ったバテッド加工で、アルミ特有の硬さは感じさせない今風の材料選定となっている。このあたりの流れはCADシリーズやGIANTのアルミフレームあたりも同様だろう。

ちなみにフレーム重量だけど、同クラスで比較してみると

メテオハイブリッド:フレーム1,250g+フォーク380g=1,630g

CAAD12:フレーム1,098g+フォーク390g(※非公式情報)=1,488g

GIANT TCR SLR:フレーム960g+フォーク340g(※ADVENCED PRO同等と言われている)=1,300g(これ本当かな?クソ軽いんだが)

こうして近い価格帯のアルミ本体+カーボンフォークの組み合わせで比べてみると、GDRは軽いとは言えない部類。ただ自分の場合はこのフレームに対して軽さより剛性感を求めているのでこのくらいあっても別に気にはならない。

逆に本当かわからないけどGIANTは軽すぎる印象。金属疲労とか衝撃に対しては大丈夫なのか心配になるな。一度乗ってみたいところではあるが。(←気にはなっている。。)

とにかく、このあたりのアルミモデルはコストと性能両面で合理性があり、落車多発の実業団レースで使うには心強いフレームなのではないかと思う。


2.フレームのジオメトリ

フレーム本体に焦点を当てていこう。ジオメトリ的にはこんな感じです。

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私は53を選択した。51でも乗れそうだが、見た目のバランスとしてややスローピングがきつく見える。それにVXRSもトップチューブ長530だしヘッド角72,シート角74はまったく同じ。異なるのはヘッドチューブがVXRS121mmに対してGDRは130mmとさらに大きい。

それとハンガー下がりは前項でも触れたけどVXRS65mmに対して70mmと重心が低い。ちなみにハンガー下がりが小さい=反応性・かかりが良い、大きい=重心が低くレース向き、安定感ある、ペダル擦りやすい、な傾向と言われている。

フロントフォークのオフセットがVXRS43mmに対してGDR45mmなのでGDRの方がハンドリングがクイックっぽい。これはちょっと意外か。フレーム全体が重くて安定志向なぶんバランスとってクイックにした、という感じだろうか。ちなみにオフセットは一般的に小さい方がハンドリング安定、大きい方がクイックです。フォークの剛性も絡んでくるので一概には言えないが。

まとめるとメテオハイブリッドは全体の重心が低く安定感があり、コーナーリングはクイックな傾向のフレーム、と言えそうだ。


3.パーツの選定

パーツの選定は下記の通りになる。

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こんな感じになりました。ワイヤー等も含めて7.5kgくらいかな。

設計思想を汲み取っていくならば、フォークやシートステーなど乗り心地に影響の大きいところは衝撃を和らげるカーボンにしているので、体に直接触れるパーツであるシートポストやハンドルもカーボンにすべきなのだろう。

そのため今回はシートポストをカーボン製の3T IONIC 25 TEAMとすることで、お尻へのダメージを少しでも軽減した。しかしながら財布へのダメージは軽減できず、ハンドルとステムはアルミで行くことに。というか自分は未だにハンドルがカーボンであることのメリットをエアロ以外に見い出せないでいる。

その他はほぼアルテグラ。これは費用対効果の話と、操作感をTIMEとあまり変えたくないということによる。フレーム本体もグレー色(ガンメタリック)なので全体的に統一感が取れる。

それと恒例(?)の謎チョイスだけど、今回はクランクだけ105にしてみた。メーカー的には完成車は105が標準仕様で、この黒いクランクが思ったよりハマってる感じがする。(下記は開発当初のプロトタイプの写真。むしろホイールと合っているからか?)

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機能的な話をすると、あえて剛性の低い105クランクを挟むことで、アルミフレームの硬さへのバランスを取ってみようという狙いだけど、これが果たしてどう出るのか。

それとクランク長は170mmとした。TIME乗ってて167.5mmは長時間乗ると非常に疲れにくくて良いのだけど、短時間高出力を求めるなら170mmがベスト。実業団レースはせいぜい1時間程度なので全く問題ないだろう。自分はクランク長に関してはかなりシビアで、問題なく使える限りはできるだけ長くしたいと考えている。(172.5mmは短足なので厳しい。。)

ホイールについては昨年の年末にwiggleの年末セールでVXRS用に買ったノーマルレーゼロがあったので、それを使うことに。

アルミフレームにレーゼロでは硬すぎる心配もあるけど、主な使用対象となる実業団レースは短時間のものが多いのであまり気にならないのではないかと想像している。せめてもの抵抗として、ラテックスチューブを入れておこう。

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↑ひとつだけすごい気になったのが、純正シートクランプがなんでシルバーなの?というところ。これ、めっちゃ浮いて見えるな。

パーツ選定についてはそんなところですかね。

ここまで買った時点で書いてた記事なので、現在の印象とはまた違うものである。インプレについては1年乗り込んだ結果を踏まえてまた次回書こうと思う。