現在使用中のCalamita Dueについてできるだけ詳しく書きます。買ったのは2014年9月のことなので振り返ってのレビューとなります。
- フレームの概要
販売元はアクションスポーツ,TomassiniやCasatiの日本における販売代理店を務める会社。
フレームはクロモリ製(オリジナルダブルバテッド)のTIG溶接。噂によるとTOYOFRAMEの下位グレードと同じく台湾工場製とのこと。それなりの品質合格基準をクリアしているようです。
各サイズごとのジオメトリは以下の表を参照。
私は身長およそ169.5cm(カタログスペック170cm)のため、MサイズのC-T520(トップチューブ長530)をチョイスしました。もうひとつ下のC-T490でも乗れそうですが、レース仕様の落差が欲しいわけでもなく、490以下ではトップチューブのホリゾンタルが崩れるとのことによりC-T 520としました。結果的にサイズ感はほぼピッタリでした。
フレームの特徴としては、主に2つ。ひとつはシートステーが弓なりに曲線を描くベントステーとなっていること。これによりウィップ感、しなり感が強く感じられ、柔らかい乗り味となっています。
もう一つの特徴はフロントフォークがカーボンとなっていること。(ただしフルカーボンではないため、重量はそこまで軽くはないよう。フォークのみで620~30gの重量となっています。)これにより路面からの突き上げ感を軽減し、ロングライド時の疲労を軽減する作りとなっています。
- 良い点について
上記の2点に加えて、フレームの軽さが挙げられます。ダブルバテッドのため、ペダルを除いた重量は8.9kgとまずまず軽く、価格帯を考えれば健闘している方だと思います。フレームのみの重量は不明であるため、いつかバラバラにした際に計測してみたいです。
塗装の質についてもなかなか良いです。シルクブラッシュを選択しましたが、チタンのような金属質でシャープな雰囲気がある。カーボンのディープリムなども似合いそうです。
また、意外と純正ホイールのハブの回転が良いです。台湾のNOVATEC製のハブを用いているようです。(これはTradizioneのクラシックハブに酷似しているような気がする。)
- 悪い点について
悪い点は、前後ディレイラーにSORAを用いていること。現行のSORAはシルバーではなくブラックとなっており、クラシックなフレームとの統一感が損なわれているかもしれません。この点についてはホームページの写真と現在の外観が異なるので購入する方は注意して欲しいです。もっとも、SORAも少し前まではシルバー色があったが途中で変更となってしまったため、どうしようも無かったのでしょう。シマノには是非ともシルバーパーツの製作をやめないで貰いたいです。
ダブルレバーについても、STIの方がギアチェンジしやすい。ただしレースに出なければそこまで支障はないし、メンテナンス性はむしろ良いと言えます。追加の費用を払えばSTI化も可能です。
また、フレームの柔らかさについては一長一短であり、巡航速度25~35kmでは良いですがそれ以上の速度域ではやや力が逃げている印象があります。これについては元々レース仕様の自転車ではないため、そこまで多くを求めても仕方がない部分かもしれません。
- まとめ
・最初の1台にはとても良い自転車である。フレームの完成度は高し!
・付属パーツは安い、がその分改造が捗る。改造の内容次第ではレーススペックに迫れるかも。
・ロングライドのちょっとした旅行や街中での流し走行,通勤など多用途に対応する。
・よりクラシックな自転車を求める人は同社のラグ仕様のARGENTOがおすすめ。
以上、Calamita Dueに関するインプレでした。
購入当時と現時点で比べるとかなり改造が進んでいるため、次回以降にて改造の過程について書きたいと思います。
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