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2015年5月31日に茨城県大子にて行われるOSJ奥久慈トレイルレース50Kの準備編についてのエントリーになります。

昨年度の完走率34.8%…およそ3人に1人しか完走出来ていない驚愕のアドベンチャーレーストレイルランレース、それがOSJ奥久慈50Kである。

これは昨年行われたトレイルランレースの中で日本で2番目に低い完走率となっている。(ちなみに一番はNASUロングトレイル24.3%)

滝あり、沢渡りあり、鎖場あり、竜神峡を渡り、神社を超え…、トレイルランにおいて考えられるありとあらゆる要素を包括した、お祭りのようなコースである。

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このレースはおそらく筆者が今年出場するすべてのレースの中で最も厳しいものになるだろう。

このため、念には念を入れ十分すぎる程の準備を進めて行きたい。

 1.目標設定

まず目標を決めるところから始める。

  • まずは完走。現実的に、何はともあれUTMFのためポイントを稼ぎたい。
  • 欲を言えば10時間以内にゴール。ハセツネ30Kの感じから、6km/hを維持できたら言うことなしだ。ちなみに昨年度の成績で言うとこれは25位/完走200人中の成績であるが果たして…。

 

2.コース分析

次にコースについて確認する。

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制限時間は14時間である。50Kといいつつゴール地点が57kmとなっているあたりは、もはや突っ込み無用の仕様だ。

このコースのポイントは26km地点の第2関門「竜神大吊橋」までをいかに速く楽に走れるかにかかっていると思う。前回はこの関門でリタイアした人が続出したようだが、ここまでで脚を使い過ぎたり時間がかかりすぎると完走は厳しくなる。

 

昨年度の通過時間を見ると、10時間完走者の第2関門通過時間は10:30である。スタートは5:30であるから、5時間かけて26km地点までたどり着けば良い。こう見るとそう厳しくもないような気がするが実際の印象は違う。

 

試走して分かったが、このコースアップダウンがかなり激しく走れる部分は少ない。また鎖場や沢渡りなどがあり思った以上に時間を要する。鎖場などは1人ずつしか通過できず渋滞の発生は不可避だ。前半のタイムロスを減らすには、鎖場まではかなりハイペースで飛ばすことが必要である。

 

後半は試走していないが、聞いたところによると東金砂神社と釜の平の間は走れる平坦な林道が続くとのこと。ここまでいかに脚を残せるか、そしてここでいかにタイムが稼げるかが後半部分のポイントになるだろう。

 

釜の平以降(46km~)は惰性で走るしかないと思う。ここまで来るとどのように走っても脚を残すことは困難だと思われる。強いて言えばハンガーノックと関節痛だけは避けたいところだ。

 3.持ち物を考える

大会レギュレーションは以下だ。

レース参加者は、[※ドリンク1L以上、行動食、携帯用コップ、雨具(上下)、ライト&予備電池、サバイバルシート、救急セット(ガーゼ、消毒液、絆創膏など)]を必要装備品としてご準備ください。その他本人が必要とする装備品は制限いたしません。
※下線部の装備は競技中、任意でスタッフが装備チェックを行うことがあります。その際に上記装備の携帯のない選手は失格となりますのでご注意ください。

1.ドリンク1L以上…去年の脱水症状が頻発していた状況から考えて、1Lでは足りないだろう。常時2.5Lは持てる体制としたい。サロモンのソフトフラスク500ml×2個で1L、ハイドレーションで1.5L、合計2.5Lは確保するつもり。加えて粉末のスポドリを持てば万全な体制に。

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2.行動食…10時間動き続けることを考えると、1時間に600kcal×10時間=合計6,000kcalが必要である。体内に2,000kcalは蓄えられるので、実際には4,000kcal分の補給食が必要になる。これについては次の項目で考えたい。

3.携帯用コップ…エイドにて紙コップがないため必要なようだ。持っていなかったので今回購入したのはUltrAspireのレースカップ。最大200mlまで補給でき、重さは20gと軽く、使わない時は折りたためる、なかなかの優れものだ。大会側のゴミを出さない工夫は素晴らしいと思う。

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4.雨具…上は今持っている2.5層シェルのMontaneのミニマスマウンテンジャケット。透湿防水素材のPERTEX® Shield+を使っており軽量性も優れる230g。下はmonbellのバーサライトパンツ。わずか93g。かなり薄いが防水。現実的には使わないだろうということでとにかく軽い物とした。

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5.ライト&予備電池…持っていなかったので、北欧スウェーデンのアウトドアブランド SILVAから出ているトレラン専用ヘッドライト「TRAIL RUNNER2」を購入。拡散光と光量のバランスが大変良く、明るさは140lm。駆動時間もHi:30時間からLow:100時間と2日間動き回れるほどで、電池込みで119gと軽い。充電池は単4×3本だ。

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6.サバイバルシート…salomonアドバンスドスキンに最初からついてた奴で。

7.救急セット…現在準備中。

4.補給食について考える

4,000kcal分の補給食をどのように持てばいいのか。今現在の考えはこれだ。

①サバスピットイン(170kcal)×8=1,360kcal

②ナンバーバナナ(164kcal)×8=1,312kcal

③おにぎり(200kcal)×2=400kcal

④カロリーメイト(100kcal)×8=800kcal

⑤ヤマザキ 薄皮あんぱん(131kcal)×5=655kcal

合計4,527kcal

何があるかわからないため、若干余裕を見た。①②の8個はなかなか無茶苦茶だが、足りなくなるよりはいいか。空腹感を防ぐために固形食もある程度持つつもりだ。

しかし、この量、本当にバックパックに収まるのだろうか・・・。後で集合写真をアップしたい。

レースに向けてさらなる準備を進めていく。