平成27年4月12日(日曜日)

2015 ハセツネ30Kを走ってきた。

距離にして32km,獲得標高およそ2,300mとなるトレイルランレースです。

 1.結果

完走 4時間49分54秒

順位 879位/1,653人(53.1%)

 まさに普通!

4時間30分は切れなかったが、目標である1,000番以内獲得はなんとか達成できた。

あと10分遅かったらアウトだった。

自分としては結構頑張ったと思うんだが、なんかみんな速くなってね?

リザルトからして1,000番がほぼ5時間ちょうどだった模様。

昨晩まで降り続いた雨により、コース状況が悪くなっていたにも関わらず、例年より速いとは。。

 

2.レースを振り返る

忘れないうちにレース全体を振り返りたい。

ギリギリでトイレに行ったのでスタート位置が後方になってしまう素人ぶりを露呈する。

まず序盤10kmは、舗装路をえんえんと登る。若干風邪気味だったこともあり、8割ぐらいの力で様子見しながら一定出力で走り続ける。走り始めると意外と体調面は問題ないことが判明。

ちょうど1時間経ったところで10kmの舗装路は終わり、山道に入る。

と、ここでお約束の渋滞発生。後のカウントからしてこの時点で900~1000番ぐらいの位置だったと思うが20分待ちだった。後方の人は30分以上かかった人もいたようで、山陰なので動かないと急速に体が冷えてくる。シェルがあって助かった。(というか結局、シェルを脱ぐことは1度もなかったな)

 

山道は渋滞に加えて昨日の雨で足元が不安定なこともあり、ゆっくりと進む。コース幅からしてなかなか抜くことも難しく、順位の変動は少ない。ペースは遅く比較的余裕があったので、動きながら補給食を30分に一度は取るよう心がけた。そのまま入山峠、市歩地山をクリアし、淡々と第一関門16.6km地点まで来る。トイレをすませ飲み物をパックからフラスクに移しつつ小休止。ここで2時間50分ぐらいの経過だったと思う。後で振り返るとちょっと時間がかかりすぎている。

 

ここから舗装路の下りが始まる。以前なら地獄のような登りだったところだが、今回は下り基調で天国だ(笑)。舗装路の分岐地点まで5kmほど一気に下る。渓流沿いに桜が咲いており、また昔ながらの民家などがところどころに点在する。改めて見るとのどかでとても気持ちがいい林道だ。山道を登り、舗装路を下る今回のコースは個人的に前回より好きなコース設定だ。

良く言われていることだが、「下りで調子に乗って脚を使いすぎると脚が終わる理論」を意識してゆっくり下った。それに輪をかけて自分は下りが遅いようで、ここで20~30人に抜かれたと思う。関場分岐地点で22.1km。時間にして3時間25分経過。ここで最後の補給食を入れる。

 

ここから舗装路の登り返しが始まる。距離にして2kmほど。下りで無理しなかった分、登りでも歩かず走り続けることができた。周りの人の9割は歩いていたことを考えると抑えた効果はあったようだ。10分ほどで舗装路を登り終える。順位的には抜かれた人を抜き返して±0のような感じ。

 

舗装路を終えると再び山に入る。最初の方がしばらく激坂で脚が攣りそうになったがなんとかこらえる。入山峠を登り終えてからは比較的気持よく走れた。周りの人もペースがだいたい一緒で流れに乗りやすい。時折脚が止まっている人をパスしつつ淡々と走る。

 

しかし27km付近から次第に脚が動かなくなる。

舗装路が多かった影響なのか、左の足首がずきずきと痛む。これは今まで出たことのない症状だ。

今熊山あたりは、本来気持ちが良い下りのトレイルなのだが、足首の痛みで足先の踏ん張りが思うようにきかず飛ばせない。下りで結構な人数に抜かれたが、どうしようもないのでまったりお見送り。

あとは足首の痛みと付き合いつつ惰性で一定ペースで走り続けて無事ゴール。

結局、ゴールした時の周りの人を見ると、最初の渋滞時のメンバーと多少前後しつつも、あまり変わらないような気がした。

 

3.補給

補給については反省点なし。量、配分ともうまくできた。

今回使ったのは以下である。

写真3

Shotz×1を除き、すべて使いきった。合計1,500kcal程度。

内訳はカロリーメイト×4本、ナンバーバナナ×2本、明治即攻元気×1、サバスピットイン×3、Shotz×1

水分はアクエリアス2リットルをフラスクとパックに入れた。

脚も攣らなかったし飲み物も少し余った程度。大きな過不足なかったと思うし、補給のタイミングもうまく取れた。水は1.5で足りてた印象。

Savasのジェルはもう少しあっても良かったかな。うまいし。Shotzについては味が苦手だった。

 

4.装備

 

上:Finetruckスキンメッシュ+ARC’TERYX Tシャツ+Patagoniaフーディニジャケット

↳問題なし。やや寒かったのでフーディニジャケット着っぱなし。

下:スキンズA400+アディダスランニングパンツ

↳いつもの。問題なし。

シューズ:The North Face ウルトラトレイル

↳泥道はやや滑った。(しかしあの泥で滑らない靴はないのでは?) 舗装路だと突き上げがちょっときつかった感じ。

バックパック:Salomon advanced skin 12

↳使いやすい。レース中に持ってる人が多くてびびる。こんなに流通するとはSalomonウハウハですね。

 

5.反省点

  • 前半の舗装路10kmの登りは全力で行くべし。

いずれ渋滞待ちで回復できる。大局的に見て山道以降は大きな順位の入れ替えはなかった。順位はここまででほぼ決まると言っても過言ではない。

  • 舗装の走り方に気をつけよう。

現実としてコースの半分以上が舗装路である。結構気を使って走ったにも関わらずだめだった。今後、足首が痛くならないような走り方や靴の選択について考えて行きたい。

  • 体調管理に気をつけよう。

レース週は焦らずにトレーニングの負荷を下げよう。風邪をひいては本末転倒だ。

 

6.根本的な走り方を考える

走りながら考えていたのだが、8割の力で走って5時間と9割の力で走って4時間30分は同じ疲労感なのか?

私は今までも今回も基本、前者のスタンスだった。

途中で限界点を迎えるのが怖いためである。

しかしもう少し無理をしてでもギリギリのところを攻めたほうがいいのではないか。

どんなに出力を抑えて走っても、時間が経つと単純に体力がすり減って行くような感覚がある。それなら高出力・短時間に終わらせてしまった方が実はいいのではないか。もちろん言っても簡単にできることではないが。

これまでの経験から自分の距離適性としては、15km~25kmだと思う。それを超えるレースの場合、なるべく速く25kmまで到達し、残りはいきおい惰性で走る、というやり方の方が現実的に思える。

逆にすべての時間を同じペースで走り続ける100マイルレースのような場合は、隔週で長距離を走るなどして体の”つくり”そのものを替えなければならないような気がする。

次回の石岡トレイルランでは、距離も短いことだし実験的にもう少し攻めてみようと思う。