ジャパンカップオープンレース走ってきました。
本当にギリギリで完走できました。制限時間的にはFADっぽいけど^^;まぁ完走は完走ということでw
最終完走者、いわゆるランタンルージュという奴でした。
ツールドフランスを総合最下位でゴールした選手はランタンルージュ (Lanterne rouge)」=「赤ランプ」と呼ばれる。この意味は、貨物列車の最後尾に着けられた目印が赤いランタンだったことからだ。いわば、その選手の後ろには誰もいない。
ただ、全レースの総合最下位ということから、最終日まで残れなかった多くの選手がいる。脱落した「多くのリタイヤした選手」と「ツールドフランスを完走した」選手の「次元の狭間」と考えると感慨深いではないか。
~『IT技術者のロードバイク日記』より引用
正式名:ジャパンカップ オープンレース男子(2018)
リザルト:61位/166人(36.7%)
2:06’ 02” TOP+11’53” AVE34.3km/h 公式リザルト
日程:2018年10月20日(土)
天候:晴れ
コース:宇都宮森林公園周回コース 10.3km周回コース×7周 72.1km
1.レースを振り返る
今年の下半期のターゲットレース。と言っても目標は現実的に考えて順位ではなく「完走」だ。それだけレベルが高く、過去2回挑戦していずれもDNFとなっている非常に厳しいレースである。
会場では実業団や他のレースで見知った方が多く、シーズン最終に近いこともあり会話が盛り上がる。ただその裏に薄っすらと緊張感が漂っているのもこのレース独特の雰囲気だ。Unityからはザキさんと2人が出場。
レースはまずスタート位置に並ぶところから始まる。とにかく重要なのが最初の古賀志山の登りである。これは誰の目にも明らかなので早めに整列するのだが、後になって横から人がどんどん入ってくるので最終的に真ん中位になってしまう。まぁこれは毎回モヤっとするよな。。自分が強くなれば関係ないんだけどさ。
(PHOTO BY Cyclist)
秋らしい晴天の元、勢いよくスタートとなった。こうして見るとスタート位置が相当後ろだった。目の前にクリートが上手くハマらない人やイン側のコーンに引っかかっている人がいて減速させられて多少位置を下げてしまった。
(PHOTO BY Cyclist)
最初の古賀志は当然、全員が全開で突入していく。去年の反省を活かしアップをしっかりしたので強度は対応できるが、遅い人を交わしながら上がっていくのが結構しんどい。1周目の古賀志(3分31秒)は真ん中よりちょい前くらいの所でクリアした。PWR6倍くらいだろう。
下りは明らかに遅い。ということは下りきったところで予想通り早速の中切れが発生する恒例の流れ。この位置でもダメだったか。そこそこ踏んで中切れを繋ぎつつ田野町セブンに至る直線の真ん中ぐらいで先頭集団に合流した。その後一息つくくらいの時間は確保できたので去年よりはマシか。
セブンを左折し、森林公園に至る緩い登りは無難に集団内でこなし、少し緩んだ隙に先頭集団の真ん中くらいまで上がる。去年よりは余裕はあるものの、追走にやや脚を使ってしまい順調なスタートとは言えない感じ。
後にして思えばこのアップダウン区間で少し緩む時間もあったので、多少無理してでも先頭まで上がるべきだった。追いついて安心して少し休んでしまったが、ここは反省点。
スタート会場まで戻ると既に逃げている人がいる様子?とは言え前の展開など自分には関係なく必死に着いていくしかない。
2周目の古賀志(3分34秒)はかなりしんどく、全体よりやや遅いペースで耐え凌ぐ。本来なら番手を上げてクリアしたいところだが先頭集団の前から2/3位のところで登り切る。
するとやはり下りが遅く、直線区間で中切れを埋める負のループにハマる。これはまずい。先程と同様に中切れを埋めて、田野町セブンの手前でなんとか集団にドッキング。前の周よりも追いつくのが遅くなり回復する時間が少なくなる厳しい状況。宮杯とは違い借金を返済する苦しい走りになってしまった。
その後も追走の動きがあるのかアップダウン区間でもペースは緩まずしんどいままスタート会場に戻る。この区間で心肺が立て直せなかったのが致命傷だった。
3周目の古賀志に入るわけだが、登り始めから既に余裕が感じられない。真ん中位のところでオールアウトして先頭集団から千切れてしまう(KOMまで4分8秒)。これはまずい。想定より千切れるのが早すぎる。。せめて4周目までは着いていかなければならないのだが…。
(PHOTO BY Sumpu Photo)
やはり今年もダメなのか、、と絶望感を覚えつつ登っていると、後ろから麒麟山の大野さんが登場!ニセコに引き続き、いつもお世話になりますw
妙な安心感を感じつつ、自分のいる場所はそう悪くないかも、とポジっておくことにする。ということで、さっそくグルペット同盟を結成。
近くにいたバルバの人と大野さんの3人で、下り・直線区間を淡々とローテする。大野さんと話して、最後までこのまま行くのは不可能なので追いついて来たグループに乗れるようやや余裕を残しながら行こう、と大人の判断を。
思惑通り、しばらく走っているとアップダウン区間で後ろからイナーメ(今回はオルトレか)の北野さん率いる快速列車が後ろから追いついて来たのでここに飛び乗る。
これはなかなかの快速で良いですなあ、と思うのも束の間…快速すぎた。。北野さんの平坦が速すぎて番手が地獄と化している模様。番手に誰が入るかの探り合いになり、小柄な若手が多いので仕方なく自分が引き受ける流れに(→結果的に最後に無事死亡w)
ともかく、これでグルペットは5人の面子で安定する。
(PHOTO BY Kazutaka INOUE)
面子的には、自分、大野さん、北野さん、筑波大の子、チャンピオンシステムの子、あとは確か後半で数人入れ替わりつつだったかな?登りは自分と若者が比較的速いので、周りの様子を見ながら5倍ちょい位の一定ペースを作って、下り・平坦は北野さん、大野さんを中心にという感じでバランス良く機能する。
それでも北野さんの曳きが強烈なのでお願いして少し抑えてもらった。やっぱりPクラスは強いわ。番手で曳き終わった後に付き直すのがしんどい^^;でもこの牽引が無かったら降ろされてたかもしれない。それくらい際どい差だった。
(Photo By 岡元 恒治)
またグルペットとは言え登りで緩みすぎてタイムロスが大きいと差がどんどん開いてしまうので、緩みすぎずバラバラにもならないギリギリのペースを刻むことを意識する。経験を積んでこの辺のバランスが結構大事なことが分かってきた。
グルペットはその後大きなトラブル等もなく順調に距離を消化していき、無事7周目に入ることができた。
(PHOTO BY Kazutaka INOUE)
最後の古賀志を登っていると後ろから車がやってきて「君たちで最後のグループだから頑張って。」と声をかけられる。これでようやくみんな安心感に包まれた。
その後北野さんがもうお役目御免、とばかりに登りでアタックをかけたら若者から温かいブーイングが飛んでてワロタwけっこうな功労者やぞw
談笑しながら登ってあとは安全にゴールするだけ…という状況の中で、自分は最後の3kmまで来て左脹ら脛が攣ってしまい今更ながら集団からドロップ。
時速5km位で走りつつ痙攣が治まるのを待つ。登り基調のところで右足だけでペダリングするのがしんどかった。大野さんが振り返って気にされていたので申し訳なかった。若者達は元気そうだったのでおそらく最後は掛け合いをやったんだろうな。
こうなるともはや順位はどうでも良いので、しみじみとコースを噛み締めつつ一人でゆっくりとゴール会場へ向かう。ここだけで前から2分くらい遅れたか。
しかし一人になると森林公園はレース中とは思えないほど非常に静かだ。むむ、この状況は身に覚えがあるぞ。ただ今回は最後まで走れたので足取りは大きく異なった。
最後は後ろにスバルのコミッセールカーが着いてきて、後ろや沿道から応援を受けながら静かにゴールした。
車のヘッドライドに照らされて、文字通りこれがランタン・ルージュというやつか、と妙に納得。ようやく完走することができた。本当はもっとレースに参加したかったけど、まぁこういうのも悪くないか。
2.反省
61/61。
出場3回目にしてようやくの完走はなかなか感慨深いものがあった。30代からようやく自転車をはじめて5年になる。本格的に実業団に出始めたのは3年目だ。
特に何もしていなかった凡人でもコツコツと努力を積み重ねて行けば何かしら達成できるものだなぁと。自分の中で一つの区切りとして完走できて良かったと思う。
正直に言うとグルペットの面子が良くて救われたようなところはある。大野さんも北野さんも若い子達もみんな、脚も経験もあってそれなりに分かっている人たちなので言葉は必要無かった。各々の役割を自然にこなしていた。
普通なら3周目で千切れたら足切りになるだろうな。
(PHOTO BY Kazutaka INOUE)
レース後に集まってあーだこーだ話すのも楽しい時間だ。麒麟山の皆さんにはいつもお世話になってます。特に大野さんとはいつも同じような位置を走ってますよね、という話で盛り上がったw
本田さん夫婦も実業団デビュー戦の群馬の時にお会いしており憶えていてくれたようで嬉しい。密かにブログ見てます!坂大さんには昨年茂木でやられているので、今年はお手柔らかにとお願いしておいた。
麒麟山は地元にピカさんがいたり、弥彦ロード出てたりして結構繋がりがあるのだが、みんな気持ちの良いチームだと思う。とてもリスペクトできるチームだ。
北野さんは沖縄の時に同じ宿に泊ったことがあり(本人が覚えてるかは微妙ですが)楽しい時間を過ごさせてもらった。自転車乗りの世界ってこうして繋がっていくから結構楽しい。
…とは言えですよ。これで満足なのか、という自問自答はあるわけで。上手く走ればもう少しやれたんじゃないのか、とさっそく懲りずに思ったりもしている。
次はもう少し「レース」に参加したい。そのためには何が必要か考える。で、練習する。そのループが楽しくてやってるんだろうな。きつい練習して何が楽しくてやってるの?と思われてそうだけど、これはこれで結構楽しいのだよ。
もう少し粘ってみようかな。
というわけで、凡人の冒険は続く。。
おまけ編
ザキさん家族と「ゆず庵」で昼飯を。ここで反省会をやるのが毎年恒例の流れになっている。ザキさんは途中で足切りになってしまったとのこと。トレーニングプランの作り直しかな、と言っていた。個人的にはL5,L6の強度不足と思うかな。
カレーとミニヒレカツのセット。
クリテは時間的に厳しいのでパスして宇都宮にある「ベルさくらの湯」へ。
ここはスーパー銭湯系ではかなりおすすめ。2階に岩盤浴があるのでセットで行くことをおすすめします。
ラーメンと焼豚丼のセットに焼き鳥を添えて。
最近リニューアルしたみたいで漫画読んだりオンドル入ったりしつつ合計4時間位はいたかな。おかげで回復が進んで翌日は普通に練習できました。
次は1週間後に福島県で古殿ロードレース。アップとダウンしかないらしい。学連ガチ勢と入部選手が来るらしい。ヒルクライムイベントだと思って走ろうかなぁ^^;
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