秩父宮杯(2018)走ってきた

秩父宮杯に参加してきました。

2017年に引き続き2回目の宮杯。秩父市の公道で行われる歴史あるロードレースだ。

去年は体調不良の影響もあり先頭集団に着いていけなかったので、なんとしてもリベンジを果たしたいところ。面子はプロツアー選手を複数含む格上の選手ばかりで、そもそも本当に完走できるのかという不安の方が大きかった。

今日のポイントとしては1発目の登りを前方で入ってクリアすること。新潟の弥彦ロードの反省から、短時間の登りは前から積極的に入って自分のペースを淡々と刻んだ方が楽であろうと。

2分半6倍程度と登りの負荷自体はかなり高いんだけど、トータルで考えるとゆっくり登ってその後の下り・登り返しで後ろから追いかける方が辛いことになる。あとで借金返済するより先に貯金作っておくイメージ?を念頭に置いてレースに挑んだ。


正式名:第66回秩父宮杯埼玉県自転車道路競走大会

リザルト: エリート 8位/98人(8.1%)

1:50’45″550 TOP+19S AVE40.96km/h 公式リザルト待ち

日程:2018年9月9日(日)

天候:晴れ

コース:パレードラン+10.8km周回コース×6.5周 75.3km


1.レースを振り返る

ミューズパークの坂を利用して一度しっかりと心拍を上げておく。いきなり登るレースでは過去アップ不足で何度も死にそうになっているので反省を活かすマン。

開会式に出て9時50分に秩父駅前からパレードスタート。エリートは最初は街中をパレードランする。

オーディエンスの方もいるので笑顔で手を振りつつ、アニメ「あの花」で有名な橋を渡って右折。ローリングでガツガツ上がるのはちと品がないので後方で淡々と過ごす。スタート位置に移動して10時に正式スタートとなった。

さて、開始1分でさっそく登りだす。冒頭で述べたように開始からL6全開レベルの登坂が始まる。実は開会式前に埼玉の選手がいきなり爆上げ宣言していたのが聞こえてたのでかなり身構えていた。もっと殺気立つかと思いきや、わりと覚悟していた程ではなく、中腹あたりで先頭付近まで上がれた。あれ、今年は緩いのか?

前から5番手くらいで下り・短い登り返しをこなしてまた下り平坦区間に入る。去年の地獄のような追走状況からしたらだいぶ楽にレースに入ることができた。

淡々と平坦区間を消化するうちに遅れた選手が徐々に集団にドッキングしてきて、目測60人くらいにまで増える。

体感的に去年よりはだいぶ楽なので、絶対このまま行くはずはない、と覚悟して2周目の登りに突入する。手前でうまく番手を調整できて、ほぼ先頭で登坂に入れた。2周目も緩めずL6でペーシングしていると自然と先頭に出る。

勾配が緩むところで一旦負荷を下げてもう一回上げる。先頭でペースメイクした方がライン選択や出力がコントロールしやすく走りやすい。キツイけどギリギリ余裕が残る6倍程度を維持する。(パワメはないのでその位の雰囲気)

振り返ると今日はこの登坂を先頭付近で上手く処理できたのがすべてだったと思う。 結果として全ての登坂を5番手以内で入り、ラスト以外は5番手以内でクリアできた。本当は2,3列目キープくらいでも良かったんだろうけどそこまで位置取りが器用ではないのでこれはこれで良いかと割り切る。

脚に少し余裕を残して下りに入ることで、登り返しでペースアップがあっても余裕を持って対応できる。で、下りは手前で脚を緩めて上手い人に前に出てもらう。

中でも特に高岡さんの下りが速かったのが印象的だった。で、その印象通りに4周目だかに高岡さん含む3人が下り~登り返しで先行して逃げはじめる。逃げの一人に多数参加している湾岸が入っているようで、自然な感じにローテを乱すので徐々に差が開いていく。やられた。と思いきや、次の周に湾岸が降ってきたw

こうなると逃げは2人に。散発的にブリッジしようとする動きはあるものの、体感としては逃げが決まって以降はローテがそこまで回らずペースは緩かったと思う。30秒差くらいでずっと推移し、時折思い出したかのようにペースアップがかかる感じ。LINKなんかが積極的に牽いてくれてた。自分も申し訳程度にローテに入る。

ただそこまで牽く余裕はないのと残り周回の登りに使う脚は残したいので誤魔化しつつ走る。以降も坂の手前で前に出て登坂でペースを上げて~、の繰り返し。やってる自分もなかなかにきついけど、後ろもキツイだろうと、手を緩めず雑魚キャラなりに攻撃し続ける。

登りで見ている感じだとサイタマサイクルの選手が前方で複数固まって動いているシーンが目立った。特に藤田君が全然ハァハァしておらず余裕がありそう。ちょっと心肺能力が違いすぎる。

逃げとの差はそのままで最終周回あたりでもう一人の逃げも降ってきて、とうとう高岡さんの単独逃げになる。最終周はさすがにペースが上がり棒状一列の時間が長くなる。中切れも頻発するので、我慢して後方の危険地帯には下がらず前方を死守する。高岡さんもだいぶ近づいてきた。耐えているうちにやがてラストの登りへ至る。

勝負どころの最後の登坂だ。勾配が上がるところで岩島さんや藤田君含む5,6人がギアを上げて一気にかけていく。ここら辺の面子はさすがで、脚2枚ほどを残している様子。登りで高岡さんをキャッチしたようだ。対して自分は脚0.5枚くらいしかない瀕死状態でペースアップすることができない。ここでオールアウトしたらやばいので、ペースで踏み続けて10番手位のバラけた状態に食らいつき最初の下りへ。

登り返しで前の3人程を吸収し、10人程度の小集団にまとまって少し息を整えながらラストの下りをこなす。これなら最後に何かできそうかも。

残り500で半澤さんがロングスプリント気味に上げていくので、即座に番手の番手に納まる。残り300で大外前方が開けたので、そこに位置取りスプリントを開始。じわじわと前の4,5人捲ってなんとかこの小集団の頭を取れた。

結果としては8位だったらしい。入賞ではないけど最後までしっかりと考えて走れたので満足。当社比ではあるが、内容や選手のレベルを考えるとベストレースではないか。過去にない程かなり限界まで出しきったハードなレースだった。

2.反省

今回は自分としては反省するような点はあまりないと言っていいほど上出来だったんだけど、強いて言うならラストの登坂で先頭の精鋭のペースに合わせられなかった点が反省点だろう。

正確にはまだ若干脚は合ったけどオールアウトが怖くて躊躇ってしまった。ただ結果を出すには勝負どころで躊躇してはだめなんだろうな。あの登坂の十数秒の差ですべてが決まってしまった。

そもそもの絶対的なパワーの差は仕方ないにしても、間近で見ていて強い選手はここぞという勝負どころを外さない嗅覚、集中力がすごいと感じた。とは言え以前ならそういう場面にすら居られなかったことを考えれば進歩はしているはず?

ちなみに一応比較めいたことをやっておく。0.9kmの登り区間のラップタイムを切り出すとこうなる。

2017 2018

1周 2:35  2:23

2周 2:45  2:29

3周 2:46  2:37

4周 3:21  2:37

5周 3:16  2:39

6周 3:09  2:42

7周    -    2:38

※2017は雨で1周短縮。

去年は4周目で千切れたのだった^^;

去年よりはだいぶ登れるようになっているかと。単純に出力はそのままかややアップで体重が2kgほど軽くなっていることによるのかな。ラストで最速ラップタイムが出せるくらいだと良いんだよなぁ。

次はそういう走り方をしても良いかもしれない。

3.観光編

帰りは賀来さんおすすめの風呂、星音の湯(ガチで最高だった)に入ってゆっくり飯食って下らない話してと、大満足でした。

ピカさんがすげー酒を羨ましそうに見てていつ手を出すんじゃないかとw

味噌豚定食。ここは飯もすげー美味かった。最高かよ。

行き帰りの車に相乗りさせてくれて山倉くんありがとう。これも色々と楽しかったw

総じて宮杯最高でした。


帰りにつくばでラーメン屋「鬼物語」へ。今日は頑張ったご褒美ということで。たまには贅沢しても良いでしょう。ブラック、肉増し、替え玉で締め。ここはおすすめですよ。


次はジャパンカップかな。JBCF群馬付近は予定が立て込んでいてどうしようかなという感じ。これで満足せずぼちぼちやって行こう。

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