ニセコクラシック2018走ってきた

今年の上半期のターゲットレース。今年はこのために練習してきたと言っても過言ではない。今年は毎月1000km以上はコンスタントに走れており、6月は自分としては初めて月間走行距離が1500kmを超えた。

当社比ではあるがそこそこ仕上がっている状況でレースを迎えることができた。周りの方々の協力あってのことで、とても感謝している。

Unityよりザキさんと2人で140kmにエントリー。雨予報も蓋を開けてみれば時折青空が見える程の好天に恵まれる。羊蹄山などニセコ付近の景色も雄大で素晴らしく、振り返ってみても選手のレベルやコース含めて最高峰のロードレースだった。


正式名:第5回ニセコクラシック大会(UCI グランフォンドワールドシリーズ)

リザルト: 140km 35-39 8位/83人(9.6%)

総合 28位/459人(6.1%)

3:43’38″ TOP+8:40S AVE35.68km/h 公式リザルト

日程:2018年7月8日(日)

天候:晴れ

コース:ニセコ グラン・ヒラフ~ニセコアンヌプリ~パノラマライン~日本海~ ニセコ グラン・ヒラフ 140km

コースはニセコグラン・ヒラフをスタート地点とし、パノラマラインと呼ばれる大きな登りを越え、日本海にタッチして折り返す。その後平坦区間を戻り、もう2つほど大きな登りを経て登り基調にてニセコグランヒラフに戻るダイナミックなコースである。

特に100kmを過ぎた後半の勝負どころが登り基調であるためそこまで脚を残せるかがポイントと思われた。


スタートが6:35なので4時起床で朝イチ大盛りナポリタンを食す。食欲が沸かず軽い拷問。ただスタート時間的にこの辺でしっかり食べておかないと間に合わないので、頑張って流し込む。盛り上がるロシア対クロアチアを横目にのろのろと準備してホテルを出発。

会場に向かう途中で軽量化促進のためローソンで珈琲飲んでたら野良キツネに遭遇する。店員のリアクションからして日常的光景のようだ。テンション上がって写真撮った。

1.レースを振り返る

6:00位に会場に入り自転車を後方に並べる。年代別の人数はそう多くないしニュートラル区間が長いと聞いていたので焦らず。結果としてはまったく問題なかった。

6:35に19-34がスタートして1分後に35-39と40-44の混合グループがスタート。さらにその1分後に45以降のグループがスタートとなった。

この1分のタイムラグが後に物議を醸すことになる。まぁ自分には関係ないレベルの話ではありますが、総合を争うなら条件は揃えたほうが良いかなとは思う。

後発スタートの45からのグループに至ってはレース中に一度も見なかった。これではフェアではないので、ある程度先頭集団がまとまるまではゆっくり走らせるか、もっと大きなタイム差をつけてスタートするかの2択だろうか。

それはさておき、スタートしてしばらくは下り基調の集団サイクリングで始まる。と言っても下りで速度が上がらず前が詰まるので結構怖い。車間を多めに取って走る。

登りは5倍以上必要でニュートラルとしては速いけど、グループ全員平等だし特に問題ないかと。むしろ脚力によって位置が適正化される意味ではオーケー。結局どこでニュートラルが解除されたのか分からなかったが、20分くらい走ったあたりでやんわりとスタートしたような気がした。

その後の15km地点あたりからの高速下りが結構要注意で、下りきる最後(20km地点あたり)の左コーナーだけ危なかった。鋭角で逆バンクがついておりコーナー終わりにかけてブラインド気味に角度が深くなるやつ。去年落車が起きてたのはたぶんここだろう。減速マークが出てたので十分注意していたがそれでも「おっ。」と思った。

で、そこから一気に登り返すので、ここで集団から離れてしまうと追いつくのが大変になる。集団中盤にいたけどインターバル的に結構脚を使った。

その後のアップダウンはなかなか爽快で、時折晴れ間も見えてニセコの景色を堪能しつつ快適に走る。有力勢は概ね前の方に集まってきた。開始から40分ほど、登りの前に最初の補給のジェルを取っておく。

と、ここでひとつ想定外のマシントラブルが起きる。道路の段差を超える際の衝撃でハンドル角度が前に傾いてしまいブラケットがかなり遠くなる。

輪行の際に動かしたため当日ギリギリまで調整していたが、最後に締めた際のトルクが弱かった模様。なんと間抜けな。。走りながら直そうとしたが無理で、腰痛が来る気配が濃厚なので隙あらばダンシングしまくるようにする。

やがてU39のグループを捉えて集団は大きな塊になる。確かこの辺で近くにいたザキさんがパンクしてしまい残念ながらコース脇に離脱したのを目撃する。これはアンラッキーとしか言いようがない。

集団でしばし走った後に、最初の大きな登りであるパノラマラインに入っていく。30分で標高600mくらいを駆け上がる登りだ。このような登坂は他のロードレースではなかなか見られない。

(photo by cyclowired)

集団後方にいたことから森本さんらによる前方のペースアップに気付かずL4下くらいで一定で走る。周りにピカさんとかもいて身内感あった。気付くと前の方で20人程の精鋭達から中切れが起きており、焦ってブリッジしながら前方に移動していくがだんだんしんどくなる。。

ある程度上がったところで前との差が大きく開いており追いつくことは困難と悟る。無理して深追いせず第2集団で余裕を持って登ることを選択。ただ、これはあらかじめ想定していた展開でもあった。

この30人ほどの集団は実業団レースで見知った方なんかも沢山いて、面子としては悪くなく安定したペースを刻む。やがて湾岸の雑賀さんやフォルツァ新井さんを吸収したことからいずれ追い付けるだろうと判断し楽観視する。

そういや集団の中にYoutuberみたいな外人女子がいて、めっちゃ実況しながら登っててワロタw誰かが世界最速の女子Youtuberとか言ってた。

真偽の程は謎だが、自撮りしながら余裕で男子についてきてたから案外マジかもしれん。カメラ向けられたので、何言ってるのか分からんかったけどリアクションしといた。映ってるかちょっと楽しみ。

そんなことをしながらKOM地点を超えて平坦な区間が経つつもさらに登る。山頂の標高は1000m近く、辺りは一面深い霧の中だ。

↑写真は先頭集団の様子。(公式フォトギャラリーより)

幻想的な雰囲気のなか最高標高地点を超えていくドラマチックな雰囲気にドキドキする。

ここからの下りは最高に気持ちよかった。序盤こそ霧の影響で路面がウェットで慎重に入ったが、ドライになってからはしっかり踏んでいかないと離れるほどの速度域になる。

湾岸の雑賀さんとガタイの良い外人が速すぎた。深い前傾を取りながら慎重に下る。最高速度は85kmとかだったかな。ここの下りはカーブが大きいので余程下りが苦手じゃなければ大丈夫。

快適なダウンヒルを終えると30kmほどの平坦区間に入る。余裕があるうちにジェルを2個ほど入れとく。パスタが胃の中にまだあるのかちょっと気持ち悪い。

少しずつ前から溢れて来た人も現われはじめ、吸収していく。その一人、麒麟山の大野さんに聞くとだいたい前の人数やタイム差が分かった。15人ほどで1分未満の差とそこまで大きくないようだ。

集団は少しずつ人数を増やして40人くらいになったと思う。追い風なのか下り基調なのか、高速を保って50km/h近くで巡航していく。平坦区間は外人の牽きが力強くてスムーズに先頭に出られない程。

ここは脚を削ってまで無理するところではないので4,5回くらいローテして以降は後ろに下がって温存することに。これだけ人数がいれば後ろでサボってても追いつくだろう。ここは沖縄の反省を活かさねば。

(photo by cyclowired)

予想通り、海沿いから折り返したあたりで15人程の先頭集団を視界に捉える。日本海を折り返して向かい風になると顕著に差が縮まり、残り50km地点あたりで先頭集団と第2集団が合流しレースは振り出しに戻る。

最初の登りで無理せずして先頭に追いつけるという自分としては美味しい展開になる。というかこのコース設定だと先頭集団がかなり高速巡航をしないと大概こうなるような気もするが。

これで先頭集団は50~60人程に膨れ上がった。誰も無理して牽くメリットがないのでしばらくサイクリングモードに移行する。隙を突いて湾岸の雑賀さんが逃げていた気がする。ここでふたたび補給タイム。近くにいたピカさんとまったり話をしながら距離を消化していく。ここらで先頭付近に上がっておかなかったのは唯一の反省点だろう。

そして100キロを超えたあたりから2つ目の長い登坂区間に突入する。ここは誰がどう見ても勝負どころなので、ペースが上がり否が応にもセレクションがかかる。最初の10分ちょいを耐えれば勾配が緩むのでそこまで頑張れば、、というのは後になって言えることだ。

集団後方にいたのに加え、やはりここも精鋭達とは自脚が違うので深追いせずペースで走る選択をした。イメージとしては30分位は持続できるだろう出力で、限界まで出し切らずなるべく一定で踏み続ける感じ。ここは山岳練のL4ペーシングが活きたと思う。

徐々に先頭から千切れてオールアウトした人達を抜いていく。近くにいた麒麟山の大野さんが良いペースを刻んでいたので、便乗させてもらい協調して行こうと。全然余裕が無くて7対3位で牽いてもらったような気がする。あそこは本当に助かった。一人だと心が折れていたと思う。

おかげで良いペースを保てて、前を行く小集団を吸収して5人程の小集団でまとまり高速の下りを消化していく。ここまで来ると残りは20kmほど。脚は若干攣りそうな気配があったがドリンクを一気に飲んだら収まった。トップスピードのタブレットの威力すげえ。

ここからは登り基調なのが地味にキツイ。あとは気力の世界。前の人の後輪をひたすら睨みながら精神修行の時間に入る。小集団にはやがてSHIDOの中尾さんが加わり、代わりに大野さんはハンガーノックのようで離れてしまう。自分もその少し後で限界を迎え、残り10kmを切った辺りで小集団からドロップしてしまった。同カテゴリーの人がいたので着いて行きたかったが限界だった。

単独になるとやはりキツくて、でもここまで来てペースを落としたらせっかく頑張ってきた意味がないので、最後まで可能な限り踏んでいく。出力は大したことないけどここから粘って頑張れたのは良かったところ。こうした長いレースで最後まで垂れずにしっかり走れたのは初めてかもしれない。

やがて泊まったホテルが見えて残りの距離は僅かと分かる。最後に昨日から何度も通ったニセコのメインストリートを抜けていき左折して800m、6%位の最後の登りに入る。

このレースももう終わりか~、という名残惜しい気持ちと、まだ終わらないのか、という気持ちが同居して不思議な感情。朝とは違う爽やかな天候の中、ニセコグランドヒラフ前の坂を登りきり、最後まで力を出し切ってゴールを迎えた。

2.反省

自分としては今の力で納得の行くレースができて満足している。リザルトは年代別8位と大したことないけど上の面子と自分の実力差を冷静に考えれば仕方ないかなと。現状でこのレースでやれる最善は尽くせたと思う。

次のステップとしてはあの上位の面子に食らいつくには、というのがテーマになるだろう。後半の登りで先頭に食らいついて行ったらどうだったのかという点についてはチャレンジしなかったため少し後悔の気持ちはある。

おそらく自分より強い選手でも挑戦してオールアウトしたために奮わなかった選手はたくさんいるだろう。そういう意味では消極的な走りをしてしまったのは反省点である。

勝負どころの100km過ぎからの登りは、参加者のログからして12分5倍ちょいでギリギリ着いていけたかという感じのようだ。100km走ってその後に出せるかというと現状厳しかったとは思うが、上位10人はそういう領域にあることは分かった。

自分にまだそこの伸びしろがあるのかは正直疑問ではあるが、一段上を目指すならハードルの高さを正確に認識せねばなるまい^^;

さて、上半期はここまでよく頑張ってきたので、少し区切りとして休憩を取りたい。疲労を抜くためにも夏場は一旦ボリュームを落とそう。一応JBCFは矢板ロードをエントリーしたもののどうなるかは微妙なところ。

それとこのレースに関して特筆すべきはレース中に落車を1回も見ませんでした。参加者の安全に走ろうとする意識が高いのと、登りで自然淘汰されるため集団でごちゃごちゃすることが少ないためと思われます。

たぶん沖縄よりもだいぶ安全です。参加を考えている方は参考までに。

3.観光編

新千歳空港に着いていきなりジンギスカンを食す。

ゲストハウスユーリンにて1泊。3500¥也。9月で閉店するそうです。

翌朝は千歳市のパン屋によってパンを食べながら受付へ。エールというパン屋でした。

結構本格的でどれを食べても外れなし。クロワッサンがなかなか美味しかった。食べながら会場に着いて受付を済ます。その後ザキさん家族と合流。

昼飯。倶知安駅近くのCAFEにて。ランチメニューのハンバーグセットみたいなの。ヘルシーで美味しかった。一応後でカロリーを追加しておいた。

ホテル「Always NISEKO」にチェックイン。めっちゃ綺麗でここはガチでオススメ。内装もすごくお洒落で外国のホテルみたいでした。外国人の宿泊率高し。1泊5900¥でした。

食事はなしのプランだったけど覗いたら良さげでした。当日も早朝に自転車向けの朝食を作ってました。会場までは距離1kmほどです。

前日の夜は倶知安町のラーメン屋でカーボローディング。シンプルに醤油ラーメン大盛り。まぁまぁ普通やな。

どうも若干風邪っぽいため温泉に入りたくてニセコ駅前の綺羅乃湯へ。施設が全体的に良くまとまってて好印象。サウナ入って体温上げて回復を図る。体重は60.3kgと合格範囲。ここまでレース前日

ここからはレース後。

 

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