もてぎサイクルマラソンを走ってきました。今年一発目のレース。
去年は参加しなかったので2年ぶり。前回は始めて入賞できた思い出深いレース。今回は戦うステージが変わってきたのもありエキスパートにエントリー。
しかしリストを見るにエキスパート濃いわ濃いわ。半分位は自分より格上と思われる。みんな正月くらい休んで欲しい。
今回はUnityから4人が出ることに。E1大津キャプテン、E2山倉、今年からJBCF登録のアメリカ帰りE3鎌田と私の4名である。年明け1発目のレースなのでまずは無事走りきることを第一目標に走った。
正式名:第19回 ツインリンクもてぎ100kmサイクルマラソン
リザルト:エキスパート 24位/72人(37.5%) 2:25:18.606 TOP+00:03S
1.レースを振り返る
朝の段階では車の温度計で氷点下4.5度を示しており焦ったが、始まる頃にはわりと暖かくなっており一安心であった。てかこのレース毎回天気良いよな。半袖+アームウォーマーで9:30に出陣となった。
1周目はすべてローリングということで、速度が上がらずめっちゃ密集状態である。コーナーとかラインが入り乱れておりクソ怖い。
解除となっても大人数のままでこの状態が3周位まで続く。生きた心地がしない。密度が高すぎてうまく前に上がれないが、それでも身の危険を感じて頑張って前方に上がる。招待選手が少ないとこうなるのか。。
5周くらいでようやく集団が安定してくる。それでも200人弱の集団で推移する。後方だと無駄にコーナーで減速してまた踏み直す人がいるので、なるべく被せられて落としたポジションを細かく回復させながら30~40番手あたりで淡々と走る。
このあたりで確かコーナーで絡んで山倉君が落車しているのを大津さんが目撃していたようだ。確かに山倉君がいない。(←わりと怪我は軽かった模様で一安心。周りの雰囲気で危ないと感じたら前々で走りましょう。)
もてぎのコースはエンデューロで何回も走っているのでよくわかるが、位置取りさえ工夫すれば集団にいるだけなら楽で200Wも必要ないイージーなコースである。それだけに対集団で逃げようと思うとかなり力がいる。特に今日のような時間が短く集団のレベルが高くて風がない日は大変である。
というわけで、自分のレースプランとしては、極力集団に潜んで温存し最終局面のカオスに乗じてなんかうまい展開に乗る、という漠然としたもの。
自分の場合アタック合戦で熱くなってヒートアップすると脚を使いがちなので、冷静に様子見しながら走るよう心がけた。秋と同様に逃げに乗るにしても1回だけ、と決めて集団の中ほどで様子見する。
ラスト30kmくらいでアタックがかかり始める。SBC紺野選手がめっちゃ元気で何度も何度もアタックしていたのが印象的だった。高橋選手も強力なルーラーなので注意が必要。オーベスト坂大選手も秋のもてぎで逃げきっており危険。
ただ、それ以外にもRXやなるしま勢など筆頭に強い選手ばっかりなので、集団も強くて逃げができては吸収を何度となく繰り返している。これは今日は逃げがきまる雰囲気ではない。これが4時間とかで集団の元気がなくなってくると違うのだろうけど。
ラスト3周あたりで9人位の良い面子が抜け出し離れていく展開があった。逃げが決まりやすいのはみんなが疲れている時とラストの展開が近づいて休みたい時である。
今日行くならここかな、と思いかなり頑張ってブリッジしたが、じわじわと数珠状に集団と繋がってしまう。まぁ自分が追いつく程度の逃げでは決まらないという悲しいやつですね。
あとは最終局面に備えるのみ。スプリントに持ち込みたくない選手によりラスト2周の坂で上がるが特に問題なく、100人くらいの大集団のままラスト1周に入る。この周の坂はどう考えても強度が上がるので前方を維持する。
登りきったあたりで大津さんがリードアウトしてもらおうと自分に声を掛けていたみたいだけど、前に集中しており気付かずすみませんでした。ポジションを守って30番手くらいで下ってアンダーパスを抜ける。
その後の直線の左側から番手を上げようと速度を上げたら牽制気味なのか簡単に前方に上がれてしまった。で、50mくらい先に高橋選手が逃げているのが見えた。
これは追いつけたらワンチャンあるかも、と思い咄嗟にコーナー前の直線でアタックした。
この判断としては主に3つの理由があり、まず1つはコーナー前で後ろから加速して抜け出すと後ろが反応するのが難しいこと。コーナー中の集団が追いつこうと一気に加速するのは危険だからだ。
また、2つ目にこのゴール前1,2kmほどの距離だとスプリントに備えて脚を溜めたい集団が一瞬停止してお見合いになることがある。これに期待した。これに関しては賭けみたいなもので、タイミングやその日残った人数、面子によるのだろう。今日に関しては集団が強くて微妙だったかも。
3つ目はあまり集団スプリントに持ち込みたくないこと。これは、個人的にはそれほどスプリントは苦手ではないのだが、毎年最後に落車を見ているし、スプリントがさらに超強い選手が集団内に少なくとも5,6人はいたからだ。
というわけでワンチャン狙ってアタックしたわけだが、予想した以上にあっさりと集団から抜け出すことに成功する。
アタックした後にまず感じたのは静寂。周りに人がいないのでレース中とは思えないほど静かである。一人逃げってずっとこういう感覚なんだなぁ、精神力あるなぁとぼんやり思った。
で、油断せず最後まで保つであろうギリギリのペースで高橋選手まで距離をじわじわ詰める。ラストのコーナー前の直線で追いつけた。後ろについて少しだけ休む。
このあたりで諦めた高橋選手を抜いて最終コーナーを先頭で回る。ゲートからは最後まで踏み切れるだけは脚を残そう、と思ってわずかに呼吸を整えていたら残念ながらゲートの辺り、残り300mくらいのところで集団の先頭に捕まる。うーん残念。。
こうなると一気にスプリント集団が来るので邪魔にならないように端っこに寄って流してゴールした。ツールとかでよく見る光景。ああいうの見てると最後もうちょっと頑張ればいいのに、と思うけど、この状態で脚残してるスプリンターと張り合うのは危険すぎるしまぁ勝ち目はない。
2.反省
コースに慣れているのもあってか、概ねうまく走れたと思う。あとは課題である最後の局面である。大津さんと上手く連携できなかったのは反省点である。単独で13位だったからリードアウトあったらワンチャンあったのではと思う。
それと最後のアタックについては、なかなか良いチャレンジだったと個人的に思う。仕掛けるタイミングと位置としては、このレースではあれが最善だったと思う。
感覚としては抜け出してもう一人いれば、どちらかは最後まで行けた、あるいは前にもう一人でも元気な選手がいれば違ったかもしれないと感じた。
この走り方は展開次第では勝負に絡める気がする。リザルト上では集団ゴールではあるが、個人的には得るもののあるレースだった。
去年1年間走って感じたこととして、自分の場合ロングスプリントというのは武器になるのかもしれない。
というのは自分の身体的特徴として、周りと比べて比較的体幹が強くて(機械体操をやっていた影響なのか)シッティング、特にエアロフォームでも大きな出力を維持できることが分かってきた。
この特性を活かして2分6~7倍などで高速巡航すると、運良くお見合いになった集団から抜け出して勝つことができるかもしれない。
実際に矢板で入賞した時もわりとロングスプリント気味だったし。コースや集団の人数によっては有効な選択肢になる気がする。
もちろんスプリントの持ち込み方も捨てずに学んでいく必要はあるが、武器はなるべく多い方が良いわけで、勝つための選択肢の一つとして意識して意識的に磨いて行こうと思う。
というわけで2018年まぁまぁ幸先良くスタートできたんではないでしょうか。今年もぼちぼち安全に頑張っていきましょう。
Unityの応援よろしくお願いいたします!
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