ツールド沖縄100km(2017)走ってきた【前編】

ツールドおきなわ走ってきました。後追いでレースレポします。

(all photo by Makoto.AYANO)

今回参加したのは100kmのU39というカテゴリー。

飛行機輪行のレース参加が初なので、無事に出走まで辿り着くこと、また怪我せず帰ってくることが最低限の目標である。もちろん出るからには成績も狙っていきたいということで臨んだ。

メンバーリストを見た感じで注意したい選手はサイタマサイクルの藤田君、毎年上位に来てるチームGINRIN熊本の選手ら、バルバの井上和郎さん(これって同性同名じゃないよね??)あと直前に滑り込み登録したフォルツァ武井さん等といった感じ。他にもホビー強豪選手がたくさんいるので油断ならない。

今回やってみて、市民の100キロというのは出走するまでがえらい大変ということがよく分かった。

このあたりは後編としてレース以外の記事として備忘録的にまとめておきたい。ネットで漁っていても意外とこのあたりの情報がないので、他に出たい人の参考になれば幸いである。


正式名:第29回「ツール・ド・おきなわ2017」大会

リザルト:市民レース100km アンダー39 37位/337人(10.9%)

3:07:39.952 AVE31.94km/h

公式リザルト

日程:2017年11月12日

天候:曇り

コース:100km市民レースコース(奥~名護)

距離:107.9km

最北端を出発し、名護の街中まで南下するコース。登りに番号がついているのは、分析としてまとまった登りをピックアップしたからである。このあたりは後編で触れたい。

なお、このコース100kmと謡いつつ107km以上あるので注意が必要である。リザルト上のAVEが異様に低いのは100÷時間で計算しているから、時間も10時スタートと言いつつ先頭集団待ちしているから遅くなるようだ。平均速度がサイコンの数値とまったく異なっていた。

レースを振り返る

U39とO40では、毎年先発順が交代で入れ替わるらしい。今回はU39が先であったので来年は逆かな。プロと市民の210先頭が通過したあたりの10時8分頃、市民の100キロがスタートとなった。いきなり奥の登りから始まる。10分くらいの登りである。

最初はローリングスタートなんだが210の千切れ組とローリングで混走になり、いきなりカオスな状態になる。右側を開けるが、急ぎたい210組が走るスペースはほぼ無いのはひでえ。

登りでいつローリングが解除されたのか分からなかったが、いつの間にかレースが始まった。いきなりペースが上がることは無く、体感4.5倍も出ない程度で淡々と登る。

前に上がろうと思えばいくらでも上がれる強度だが集団は慌ただしく落ち着かない様子なので中ほどで様子を見ながら走る。一度緩んでもう一段登り、その後下り区間に突入する。

この数百人くらいの大集団の下りがかなり怖い。JBCFのE1がいかに信頼のおけるプロトンで構成されているかがよく分かった。

非情に嫌な感じがしたので前走者とかなり車間を開けて走る。前に入られても平坦で戻れるから気にせず。すると案の定、下りの終盤あたりで突如集団前方から道が塞がる規模の大落車が発生する。

↓たまたま自分を含めた集団が映っている落車シーンがYoutubeにあったので貼っておく。落車は14分から16分位の間で発生している。

この速度域での下りの集団落車は正直シャレにならんて。前の方で人が山になり自転車が宙を舞っているのが見えた。。マージンとって大警戒していたので、誰にも触れずに止まれた。

レーゼロカーボンのブレーキ性能すごい。後ろから突っ込まれることもなく、道の脇から自転車担いで道に復帰する。20秒程度のロスで済んだけど精神的な恐怖感がやばかった。まずは先行した2,30人ほどの集団に追いつかねばと走る。

トンネルの区間あたりである程度の人数にまとまってローテし始める。50mくらい先に集団が見えたので、わりと踏んで追いつく。ローテが面倒だったので1/3くらい牽いたような。あとはガタイのいい外人が元気だったので頑張ってもらう。

無事追いつくと予定通り1回目のジェルとドリンクを補給する。落車が怖いので、このあたりから多少脚を使っても前目で走ることにする。

平坦から左折して海を離れて普久川ダムの登りに入る。昨年度の参加者ログによると18,9分で4.5倍の登り。このために諏訪で登坂練習してきたのだ。その甲斐あってか結構余裕を持って登れた。

たぶんペース自体も例年より遅かったと思う。勢い余って先頭に出てしまう。サイタマサイクルの藤田君が終始先頭付近でかなり余裕そうな様子で後ろを伺っている。息がほとんど乱れておらず、正直これはかなり強いなと感じた。

登りの途中でなぜか集団落車が発生する。一体このレースはどうなってるんだ。。ボトル落とした人がいてもう一回くらい落車を見たような気がする。とにかく危険。

その後落ち着いたと思ったら宿谷さんが飛び出して行った。追うか、と構えたけど「放っとけ~、勝手に行かせろ~」と集団から暖かい野次が飛んで和む。一昨年と同じ展開なのかな?そんなこんなで終始10番手以内で登りきる。

意外とペース上がらないもんだな、と思ったら終盤でいきなりみんな前に来た。どうやらKOMのようだった。でも1人先行してたけど頑張る意味あんのかは謎。

少し下ってまた登り、いつの間にか登りのピーク地点を過ぎたようだった。山頂が分かりにくい。下り区間に入る。コースが分からないのと先ほどの落車の恐怖があったので下りは前走とマージン取りながら走る。

ちょっとしたアップダウンの課程で先頭まで出れたので、先頭で自分のペースで下る。これが一番気を使わないので楽だ。集団先頭で安波東側の海沿いまで下りきる。登りと下りで集中していて補給を忘れていたので集団を待ちつつ飲み物をまとめて飲んでおく。

ここから学校坂ってやつに入る。

最初の1キロちょいが6,7%登り、その後は登り基調のアップダウンが5,6キロ続く。この課程でオレンジジャージの元気な人がやたら集団を煽っているw

「レースしようぜ~」と楽しそう。誰かと思ったら武井さんだったのにようやくこの時に気付いた。この日はサイタマサイクル、麒麟山、武井さんと集団前方にオレンジジャージが元気だったのが印象的だった。

学校坂を超えると下り基調のアップダウンとなる。モトによると先頭との差は2分とのこと。武井さんが追いつくべく「平坦・下りは踏んでいこう。」と自ら集団をリードして牽きまくる。

下り・平坦をすごい勢いで踏みまくるので付き合って踏む。ローテに入るのは5人から10人程度で後ろは着いてくるのみ。結果として振り返るとこの辺で自分は無駄に頑張りすぎていたのだろうな。

平坦に入っても逃げの宿谷さんとの差は2分と縮まらないので結構焦る。しかし全然ローテが回らない。追いつく気あんのかな?と思い声かけるが、ローテに入るのは相変わらず前の10人程度で後ろは全然入ってこない。

沖縄100ってこういう感じなのか。複雑な気持ちになりつつも逃げ切られたくないのでローテにはきっちり入る。後から振り返ると完全に引き損という奴でしたね。これは自分がアホだった。。

70km位になり終盤の登りが現れ始める。宿谷さんとの差は1分差くらい。サイタマやフリーダムの選手などとそろそろ吸収しないとやばいかも、と話す。クライマーなので羽地までにはキャッチしないと危ない。

この辺で登りの度に今まで見なかったような後ろにいた選手が急に前に出て来る。おいおいおまいらめちゃ元気やんけ、どこに隠れてたんだ笑。。40人位はいる?とはいえこういうのも含めて戦術なので、責められるものではないんだけど。

ここらへんの幾つかの登りの課程で宿谷さんを吸収しレースは振り出しに。慶佐次の登りを登っているあたりからちょっとずつ脚の様子があやしくなってくる。攣りそうな気配が出て来る。。水分の補給はボトル2/3本とジェル4つを飲んだ程度。ボトルにはマグオンの粉末を溶かしておいたもの。

気温が涼しかったからそこまで必要だとは思わなかったけど、水分が足りなかったようだ。この登りの途中で武井さんが一人を連れてアタックしていった。逃げが吸収されてみんなが疲れているタイミング。なるほど。

思い返してみると、平坦区間の途中から武井さんをまったく前方で見なかったので、しばらく脚を貯めていたんだな。頭が全然働いてなかった。

慶佐次の2段の登りを超えて最後の平坦区間に入る。残り20kmくらい?この頃には脚がだいぶやられていた。焦ってドリンクを補給するも後の祭り。最後の羽地に入ることには脚が攣りそうな気配がかなり濃厚になる。

やってしまった、完全に前半で脚を使いすぎたパターン。。こうなると後ろの人が全然前に出てこなかったのもよく分かる。残り10kmの羽地ダムのあたりでペースの上がった集団は武井さんを吸収する。

勾配がきつくなるトンネルに入る手前で右脚の脹脛を盛大に攣ってしまう。自転車が漕げずに路肩に倒れ込む。倒れてたら210の八幡さんに抜かれざまに目撃され笑われたwやってしまったなぁ。

攣りが収まらず左クリートが外せずにしばらくそのまま倒れていると、良い感じの兄貴が走って来て脚に水をかけてくれた。サンキュー知らないアニキ!

ありがたいことに飲水まで頂く。なんて温かいんだ、感謝である。イマイのO熊さんの奥さんも心配して来てくれた。応援もあって走る気力を取り戻す。

右脚の攣りが落ち着いたので立ち上がろうと左のクリートを外した瞬間、今度はそっちの脚が攣る。悶ているとCOMカーみたいなのが来てストレッチしてくれた。ありがとうCOMカーのアニキ!

そんなこんなで一人コントをしばらく繰り返し、トンネル前で合計5分くらい経過してからようやく走り出せた。

もうレース自体は終戦状態なので、景色見ながら淡々と走る。やっちまったなぁと後悔しつつ、無理するとまた攣りそうなので軽いギアで淡々と。その後のダムの登りは思ったよりは短かった。ここは先頭集団で登りたかったなぁ。。途中で140の先頭集団が来たので飛び乗ろうか迷ったけど、また攣りそう&レースの邪魔になるのでやめた。

↑羽地ダムあたりの坂。自分は映ってないけどこんな感じで熱い応援が多い。ここで勝負したかったなぁ。

ダムを下って左折してから名護の町中を淡々と走る。集団で走っている間は時間が経つのがあっという間なのに一人になると道が長いこと長いこと。ジャスコ坂で再び攣りそうになり一度停止する。

この間めっちゃ色んな集団に抜かれるが痛みには変えられず乗れない。坂を登り終えて下っているとO2ジャージの210キロの人と一緒になる。足攣っているんでツキイチいいっすか?と後ろに付かせてもらう。

その人もキツかったらしくローテしつつ走る。助かった。追い風なのも幸いである。40km/hくらいで淡々と走り、O2の人を前に出してゆっくりとゴールした。初のおきなわ、思い描いていたような良いレースはできなかったが、出し切れたし慣れない輪行レースだし仕方ないか。

レース後に宿が一緒だったイナーメ北野さんや50kmに出てたジャッキーさん、U39の100で優勝した藤田君なんかとレースの感想を話す。北野さんも脚が攣ってしまったようだった。

なんとなく脚質が近いだろうから分かるけど、パンチャー系の選手に210は辛いんだよな。

藤田君は先頭付近で終始余裕そうでローテにも一貫してしっかり入っており、間違いなく優勝するにふさわしい選手だったと思う。少なくともツキイチの連中が勝つよりは気分的に良かったなw来年は彼は210に行くことでしょう。

と、ここで恐ろしいことに気付く。実は我々のレースはまだ終わっていなかったのである。レース後に車を取りにオクマまで行かねばならない。強烈な逆風のなか、後藤夫婦と3人で追加の40km。これが結構な地獄で着いて自転車降りた瞬間にまた脚が攣って悶絶する。正直これはしんどかった。100とか140はこれが面倒なんだなぁ。

反省

序盤・中盤で必要以上に無駄な力を使ってしまい自滅したレースであった。

ロードレースの100km台は初なので予測不能な部分はあったが、自分の能力以上に序盤・中盤で脚を使いすぎてしまった失敗レースである。。

JBCFと違ってペースがそう速くないのでついつい無駄に動いてしまうけど、こういうのは誰しも1回は通る道なんだろう。思い返して見ると自分が良いリザルトが出ているレースは基本的に省エネ走行していたレースばかりで、動きまくって良い結果が出たことはないんだった。

それでも同じように走っていた藤田くんは優勝したので単に地脚がなかったということだろうが。もし次に参加することがあれば残り30km位までは集団内で大人しく走ろうかなと思う。

それと、レースでこれだけ脚が攣るのは初めてなので何が原因を探っていかなければなるまい。水分なのか、補給・ミネラル不足なのか、単に地脚不足なのか。

水分については、結局3時間走ってボトル1本しか取っていないので第一候補はこれかと思っている。あとは前日の食事と補給食含めてミネラル系のものをもう少し摂るべきだったと思う。


レースそのものを振り返ってみて「ツールドおきなわ」については、自分としてはみんなが言うほど特別な感情は持て無かったかな。今年は気温が低かったのもお祭り感が少なかった一因だと思う。

それと、ネガティブな面として、今回走っていてあまりにも危険な落車が多すぎた。参加者のレベル差が大きく、普段からレース慣れしていない選手も出てくるからだろう。JBCFよりも落車リスクが高いように感じた。

また参加に至るまでの手間(輪行、宿泊、移動など)が面倒すぎること、今回は単独参戦に近くグループでわいわい楽しむ感じではないことなどがあって、いちロードレースとして見た場合、膨大なリスクや手間暇と天秤かけてまで行くほどではないかな、というのが今回感じた個人的な感想です。それなら近場で高石杯とか秩父宮杯とかJBCFとかを3,4戦した方が楽しいかな。

来年出場するかどうかは正直分からない。確かに210はレースの格、面子、距離含めて他に匹敵するレースはなく楽しそうなのは分かるけど、自分程度じゃ勝負にならないのは分かりきっているのに完走目的で行くのもちょっと違う気がする。

とはいえ輪行レースが無事できたし、雰囲気の一旦は味わえたので今回は満足です。来年はニセコクラシックが個人的に気になってます。

次は本当に今年の最終戦となるもてぎエンデューロである。おまけレースなつもりで。4時間なので脚攣り対策の良い実験機会になりそうだな。

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