第1回 JBCF 那須ロードレース(2017)走ってきた

前日に引き続きロードレースの部。那須塩原の麓で1泊してゆっくり休むことができた。最高の天気で朝から清々しい。

正式名:第1回 JBCF 那須ロードレース

リザルト:E2 12位/128人(9.4%) 51:02 TOP+00:02

Ave:41.73 km/h 公式リザルト

日程:2017年6月11日

天候:晴れ

コース:那須町役場前公道特設コース

距離:7.1km周回コース×5周=35.5km

町役場の目の前を起終点に1周7.1kmの周回コース。那須のおおらかな自然に囲まれた景色が良くて、めちゃくちゃ気持ちいい。
コースの雰囲気は事前にグーグルマップやstravaで確認しておいた。その際の印象としては短い坂があり緩い登りと下りしかないということで、みやだクリテに近いという印象だった。しかし試走した結果、インターバルがかかるところは殆どなくて、高速で流れるコースであると判明する。

1.レースを振り返る

初開催でどのような展開になるか予想がつかないので、試走はすぐ切り上げて前目に並んでおく。今日は善戦して真ん中ぐらいからスタートできた。
 
1周目、最初の下り区間を凄まじい密集度で走っていく。速度は60km/hを超える。もしも前で落車があったら全滅に近い状況。余計な想像力を遮断しつつ、目の前の集団の動きに全神経を集中させる。全員おそらく同じ気持ちであっただろう、目立った動きもなく無事下りを通過できて一安心である。(しかしここは左折まではリスク回避でローリングにした方がベターだと思う。)
 
下り終えて左コーナーに入っていく。ここは多少インターバルがかかった。緩い登りをこなし、少しの平坦区間を経てから狭くなる急登に入る。時間にして1分半程度のパンチャー向きの坂である。若干垂れる人をかわしつつ下りへ。下りは速度・道幅的に並走しても2列までなので、その後のスタート地点への緩い登り区間で集団が伸び縮みする。大したことはないけどここもインターバルがかかるポイント、最終周は前で入りたい。その後のゆる登りが長く、集団は一つになる。
 
こうして1周目を終えて2周目へ入っていく。ここまで走って分かるのは、集団の人数はほとんど減らないということ。このコースは脚を使うところが1分ちょいの登りだけで、基本的に見通しが良くて道幅も広いので、集団にいればサイクリングペースで楽に走れてしまう。このため以降も終始5,60人規模の大きな集団で推移し、明確に目立った逃げもできず淡々と進む。
 
4周目、最終周の前に上がっておこうと登りで位置を上げる。30番手程度で狭い急登区間に入ったら、一番右側の列で落車が発生する。真ん中にいた自分も身構えたが右の人がうまく踏ん張ってくれて助かった。前方ではこれを機に人を減らしたいのかペースアップがかかる。ここは急いで着いていき、若干の中切れがありつつも緩い登りで前方に追いつく。あとから聞くと後方では中切れ処理が大変なようだった。
 
最後の周回に入るゴール地点の手前で、有力選手の一人である麒麟山の選手が集団から右に離れてアタック。雰囲気からして、様子見ではなく本気の逃げのようだった。自分は逃げるつもりは無かったのだが、たまたま真後ろにいたので思考停止状態で本能的に反応してしまう。
 
わりと長い時間ぐいぐい踏んでいくので、これは良い面子の逃げに乗れるのでは、とドキドキしていると、先頭の選手がゴール地点で踏みやめてガッツポーズしている?自分も混乱しつつ、「あれ?まだもう一周ありますよね。(←自信なし)」と伝えると、麒麟山の選手はあらーという表情で笑いつつ踏みやめてしまった。
 
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↑というシーン。緊張したレースの中でちょっと和んだ。(photo by Sei Ruote e Fotografie)
 
自分の後ろに着いていた選手はその後も逃げるつもりのようだったけど、さすがにこの状態で2人逃げでは明らかに無駄脚なので冷静に集団に戻る。そもそもここは余程じゃなければ逃げが決まるようなコースではなかったのだった。
 
一旦気を取り直して下りをこなす。最後の急登が勝負所と思っていたので、そこを良い位置で入れるように位置を調整する。急登に30番手くらいで入り、一気に位置を上げて3番手程で通過。ここが少し前過ぎたので下り~緩登りで少し下げて7,8番手に位置取る。絶好の位置である。ここから最後の勝負どころとなる緩い登りに入る。
 
ここは速度的に集団有利なので、前には出たくないところ。昨日の反省から絶対に早掛けはしないぞ、と心に決めて、先頭に出ない5,6番手を維持しつつ走る。牽制が入り徐々に集団も大きくなる。前の数人が早めに仕掛けていなくなる。ここらかでは絶対に保たないはず。しかしこれで集団の3番手くらいに出てしまう。思ったより前過ぎる。かと言ってここで下がると埋もれるリスクもあり微妙な位置なので現状維持を選択。
 
残り1kmを通過、ペースもそれなりに上がってくる。どこで仕掛けるか、じりじりした緊張感が漂う。最後は登りなので見えている距離以上にスプリントの時間は長いはず。残り400mではまだ早い。みんな動かず息が詰まりそうだ。残り300m、もう少しだけ我慢して、、と思っていたら後ろからスプリントがかかる。前にいたため若干反応が遅れ、10番手くらいで集団スプリントに突入。先頭付近で風を受けていたためか、思ったより脚が残っておらず全然伸びない。腰を上げてダンシングできず、シッティングのままゴールになだれ込む。無念。12位、またしても完全に力負けである。

2.反省

位置取りとしては、自分にしては相当うまくできていたと思う。最後のスプリントへの入りはやや前過ぎたけど決して悪くはなかった。
 
致命的と思われるのは最後に「ダンシングできない問題」についてだけど、5月のもてぎのエンデューロ以来ああいう極面で脚が攣るのでは、という怖さがあって、最後に腰を上げてモガけていない。その結果、700W~1000Wという高い出力を最後の勝負所の30秒の間に出すことができていない。
 
良い位置にいても最後にもがけなければ惜しい止まりになるのは当然である。サラ脚ならばモガけるけど、そんな理想的なシチュエーションはレース中にはまずない。10位~15位くらいが定位置と化してしまっているが、この上のリザルトを求めるには、追い込んだキツイ状態でさらにダンシングで高ケイデンスでモガけるか、そんな練習が必要と感じた。

3.ゴールスプリントについてのメモ

ゴールスプリントでは位置取り争いで1発掛けて、最後にゴール前でもう1発掛ける、基本的にこの2段構えになると思う。サラ脚での1発の最大出力はそれほど重要ではない。重要なのは2発目のタイミングと、どれだけフォームを崩さず最後までモガききれるか、そこがリザルトに直結するのではないかと思う。石川までにこの課題を解決すべく、最後のゴールシーンを想定した練習をしていきたいと思う。

4.おまけ

会場付近の盛り上がりがすごかったので写真を貼っておく。

役場の目の前をダイナミックに封鎖して会場に。那須町長はけっこうガチで自転車に乗っているだけあって理解力が高い。

駅前の通りには出店がたくさんあった。これだけ飲食店が充実しているのはJBCFのレースでは他に見ないレベル。
なんだかオシャレなお店が多い印象。炎天下にパスタと肉とノンアルコールビールでなぜか飲み会みたいな雰囲気になる。
ホットドックにUnityって書いてくれた。
というわけでレース以外にもたっぷり楽しませて頂きました。那須町のおもてなし力が高くてびっくりした。まったり帰りまーす。

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