カラミータDue改造シリーズ【第5回】

カラミータDueのタイヤをVeloflex(ベロフレックス)  “Master (マスター)23c”に変えてみた。

例によって過去に行った改造を振り返って記します。(だいぶ現在の状態に近づいてきました。)

デフォルトでついていたのは初期仕様のKENDAの700C×23cのクリンチャータイヤでした。

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可もなく不可もない、1個2,000円程度のごく普通の黒いタイヤです。

しばらくいじらずにそのままで乗っていたのですが、タイヤを変えると乗り心地やスピードが大きく変わるという情報を入手してしまいます。

近々にレースを控えていたこともあり、合わせてクラシックなクロモリフレームに似合うスキンサイドタイヤに変更することにしました。これは筆者がクロモリなら絶対にやりたいと思っていたカスタムなのでした。

スキンサイドとはタイヤの側面が飴色になっているもののことです。アメサイドタイヤとも言います。

候補をリストアップ

スキンサイドタイヤは現在の市販品ではそれほど選択肢がありません。

見つけられる限りでリストアップしました。(上から安い順に)

1.Panaracer(パナレーサー)  ‐“PASELA”(パセラ) 1,500円 290g

2.GrandBois (グランボア)‐”Col de la Madeleine”(コルデマドレーヌ)  4,000円 220g

3.Veloflex(ベロフレックス)‐ “master”(マスター) 5,000円 195g

4.Vittoria(ビットリア) ‐”Open Corsa SC”(オープンコルサSC) 6,000円 210g

となります。価格はおおよそ、右にカタログ重量を示します。

今回はこの中から、ベロフレックスマスター23cをチョイスしました。

このタイヤの特徴としては、重量の軽さと乗り心地の良さがあげられます。特に200gを切る重量は目を引くと思います。また、ほとんどの工程がイタリアの職人によるハンドメイドで作られているそうで、しなやかな乗り心地に貢献しているかもしれません(?)

【詳細】

  • 重量:195g(カタログ値)
  • サイズ:700×23c
  • 空気圧:7/10 bar(100/145 psi)
  • 保護ベルト:パンク防止レイヤー
  • ケーシング:圧縮 Pes/Co corespun
  • ビード:ケブラー® 非拡張糸
  • ラバートレッド:天然ゴム専用コンパウンド

 

乗ってみた印象

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まず、何はともあれ見た目の話からすると笑、タイヤの面積の大きさから言って見た目に与える影響力は大きいですね。クラシック感が一気に増して、かなり好みの雰囲気に近づけることができました。カーボンフォークなのがちょっとあれですが、ビンテージレーサーならさらに良く似合うと思います。

また、乗り心地はとてもしなやかです。前のタイヤがアスファルトの上を走っていた感じだったのが、変えた後は白線の上を走っている感じに変わりました。路面の細かな凹凸や石による衝撃感から角が取れてマイルドになった印象です。すーっと穏やかに進みますが、メーターを見ると速度は以前より2km/hほど上がっています!

外周の重量が軽くなったからか、加速感も良くなりました。その軽さから、レースやヒルクライムなんかに向いているかもしれません。

軽さとのトレードオフとして耐久性はやや低いようで、2,000kmほど走るとタイヤの模様がなくなってきました。安い部類のタイヤではないので、前後を入れ替えるなどして延命を計りたいと思います。

 

まとめ

・ベロフレックスのマスターはとても軽くて乗り心地が良い。

・スキンサイドタイヤ+クロモリ=伝統芸

 

おすすめ度★★★★☆(やはり値段がやや高いか)

 

耐久性のある上位互換のビットリアも千円程度しか変わらないのでそのうち試したいと思います。

 

本日のおすすめ

こちらはビットリア