前回の城里TTの際に運営されている田辺さんの話を聞いていて、非常に印象に残る点がいくつかあったので、記憶から忘れないうちにまとめておきたいと思います。
茨城の自転車シーンが長期的に成長して行くためには、以下の3つの要素が不可欠と思われます。
- 練習レースの開催
- ロードレースの開催
- プロツアーチームの設立
1.は前回の投稿で書いたように田辺さんらの頑張りのおかげで前回の城里TTや七会・城里のシクロクロスなど具体的な形になってきており、非常に良い流れができています。これから期待しかないです。
3.のプロチーム設立に至るには1や2を積み重ねて長期的な環境作りができて人が集まり、かつスポンサーができてからの話なので、これは後回しにします。
そこで今回は2.のロードレースの開催に的を絞って書きたいと思います。
自分は日頃からなんとなく漠然と、城里、笠間、石岡あたりでロードレースができないかなぁ、なんて思っていました。このあたりは道が広くて景色が良いし、人家が少なく(失礼!)道路封鎖の難易度も低そう。
関東近県には、魅力的なロードレースがいっぱいあるのに茨城はなんでないんだろう?どこかの超親切な誰かが企画してやってくれないかなぁ、なんて事を思っていました。
しかし、運営側の話を色々と聞いていて、魔法で降って湧いたように突然ロードレースができることはないのだなあと実感しました。
ロードレースの開催に必要なこととは
計測機材:これはいままでの人の繋がりでどうにかできるとのこと。実際、城里TTではご好意もあり3,000円と格安の参加費ながら計測タグを使わせて頂くことができていました。
自治体の理解:これが最大の壁かと思われましたが、意外にもこれまでの開催実績があるので企画書を出せばやらせて貰える関係にはなってきているそう。これはかなりチャンスですね。
自治体側としても数百人規模で集客できるイベントは貴重であり、道路だけあれば開催できる自転車レースを拒否する理由はないそうです。
では最大の壁は何か、結論から言うと、ボランティアの人数だそうです。人だけはお金では解決できない、ということなんですね。
前回のTTでは20人程度来て頂いていましたが、このぐらいまでが個人的な繋がりで呼べる限界ということだそう。ロードレースとなると道路封鎖のため150人位のボランティアが必要であるそうです。これを個人で集めるのはさすがに困難。。
思いのほか多いな、という印象でしたが、公道を使うと安全管理上どうしても「立証」の頭数が必要になるそうです。なので各々のこなす役割は単純ですが、数がたくさん必要になります。
で、お金は出せません。これは予算をそこに割り振るとレース費が3万円とかの非現実的な価格に高騰してしまうためです。なので信頼関係を頼りに手弁当支給でなんとか頼む、ってのが運営上できるギリギリのラインだそう。
それと「ボランティアに行けたら行きます。」のスタンスだと「やっぱり当日人が揃いませんでした。大会できないです。」では済まされないので、確実に来られる人員数が必要だそうです。
その前提の上で「これだけ人を揃えられます、こういうコースでこういうレースします!」って企画書を自治体に出して、オッケーを貰って実現となるわけですね。うーん、この場合は具体的にはボランティアのリストとか作っとけばいいのかなぁ。
前例さえ作れれば
1度でも開催しちゃえば、2度目は自治体からの手を借りやすくなるし住民の理解も得やすい。だから1度目は県内の自転車乗りはボランティアに回って、レースの開催実績を作っちゃいましょう。はじめは県外の人や一般の人に参加してもらって、我々は2回目以降に参加すればいいでしょう。
150人のボランティア、県内の自転車チームから10人程度出し合えば決して不可能な数字じゃないんですよね。私が所属しているUnityやグリーンサイクル、倶楽部230でも頑張ればあわせて10~20人くらいは出てくれそうな気がする。
あと招待チーム。大会としての雰囲気を出すにはプロツアーチームの参加は必須。現在県内に大きなプロチームはないのでブリッツェンやブラーゼン、Honda栃木など近県のプロツアーチームのいずれかを招待すべし。これも、言えばなんとかできそうとのこと。
こうして考えると足りないのは本当にボランティアの数だけなんですよね。なんだかロードレースできる気がしませんかね?
ってなことを田辺さんと2、3周ループしつつずっと話してました(^ω^;)
城里あたりで非常に良い流れができつつあるので、勢いに乗ってなんとかならんかなってことで今回記事化してみました。
次回は、試しにコースを妄想してみます。
fluo
自転車ロードレース関係のボランティア検索をしている際に、こちらを拝見してコメントさせていただいております。
自転車競技のボランティア業務の専門性が有る場合は難しいかもしれませんが、一般的な活動(受付、誘導、会場整備などその場で説明で対応できるようなもの)であればボランティアを募るための手伝いをしてくれるネットワーク等があります。
https://spovol.net/archives/member
(マラソン大会やサッカーなどスポーツ関連のボランティアに関する情報を共有できるサイトです。)
ボランティア募集を掲載する場合には手続き等が少々多かったり、継続的な利用の場合は、別途費用がかかったりします。
ボランティアを希望される(登録されている)メンバーは全国各地にいると思いますし、旅を兼ねてボランティアに出かける方々もいらっしゃったりします。
ご参考になればいいな、と思います。